■日本酒と料理の相性を愉しむ…■ -12ページ目

■日本酒と料理の相性を愉しむ…■

●季節ごとの日本酒とお酒のアテとの相性を愉しむ【お酒の歳時記】です… ●

【玉川 純米吟醸 ICE BREAKER 

■【利き酒師世界一】のひとり言■  このお酒のデータは…
蔵元 木下酒造(京都府,京丹後市,久美浜町)

特定名称ほか 純米吟醸 無濾過生原酒

原料米 麹米「五百万石」(精米歩合60%)

       掛米「日本晴」(精米歩合55%)

酸度 1.2 アミノ酸度 ?

日本酒度 +2 アルコール度 17-18%

酒造年度 H21BY

【アイスブレーカー】の2つの意味

 5月も第3週に入って、外を歩いているだけで汗ばむ程の陽気の日が多くなり、仕事先の赤坂界隈でも半袖姿の人達がチラホラと見られるようになってきました。

 こんな初夏の季節に丁度良い、涼しげなペンギンラベルの日本酒を見つけたので、さっそく購入して呑んでみました。
その名も【玉川 純米吟醸 ICE BREAKER】です。


 これは京都の木下酒造が、純米吟醸の無濾過生原酒を半年間低温熟成させて出荷したものですが、このお酒の「ICE BREAKER」というネーミングには、「オンザロック」でも味が崩れず美味しく飲めるという意味と、もう一つこのお酒を呑むことで「座をなごませる」(この蔵のイギリス人杜氏のフィリップ氏によると、英語ではこのことを「ICE BREAKER」と表現するそうです)という、2つの意味があります。


 まずはオンザロックにはせず、冷蔵庫で5℃位までしっかりと冷やしてから飲んでみました。

 香りは、「まだ熟していないメロン」のような微かな果実の香りや、「ヒノキを想わせる木質の香りがあり、「微かにフルーティーで穏やかさを感じさせる香りといった印象です。

 口当りはしっかりしていて、自然な甘味と輪郭がハッキリした酸,そしてどっしりとした旨味が組み合わさって、全体的な味わいに力強さをもたらしています。

 ボリューム感も十分にあって後口のキレも良く、「インパクトのある濃い飲み口で、骨格のしっかりした呑み応えのある味わい」のお酒でした。
 なおアルコール度数が約18%と、「食中酒」としてはやや高めに感じられたので、2杯目からは加水する感覚でオンザロックで呑んでみましたが、氷が溶けるにつれて味わいが変化してゆくのが愉しめます。


 このお酒の「濃い味」を意識して、こんな洋惣菜を2品合わせてみました。

 まずは【アボガドと海老のバジルマヨネーズ和え】です。
■【利き酒師世界一】のひとり言■

 これは名前そのまんまの料理で、大きめに切ったアボガド小海老を、バジル入りマヨネーズソースで和えたものです。

 「ICE BREAKER」と合わせてみると、アボガドのネットリとしたコクのある味わいと、このお酒の味の濃さのレベルが丁度良く調和し、マヨネーズソースとお酒の相性もOKです。

 またバジルについても、「フレッシュバジル」を日本酒と合わせると、苦味が強く出てきてしまって美味しくないのですが、この程度の量のバジルとの組み合せだと、バジルの風味が心地良いアクセントとなり、特に問題はありませんでした。

 ■【利き酒師世界一】のひとり言■
  そしてもう1品は

 【小茄子のガーリック風味】です。

 これは揚げた小茄子を、やや強めにガーリックを効かせた醤油ベースのソースに漬けた冷製の惣菜で、いわば洋風の「茄子の揚げ浸し」といった感覚の味わいです。

 合わせてみると、料理とお酒の味わいの濃さのレベルがドンピシャで、両方の美味しさがそれぞれ口の中で持続してゆき、お酒がグイグイと進んでしまいます。

 いわゆる「淡麗辛口」タイプのお酒では、この料理に対してお酒が負けてしまうと思われますjが、「ICE BREAKER」のような力強い飲み口の原酒には、こんな濃い目の味付けの料理が良く合うようです。 


 話は変わりますが、この蔵の杜氏のフィリップ氏は、「ICE BREAKER」に入れた氷が溶けてきて、丁度良い頃合を過ぎてしまうと、もう一度グラスにお酒を少し注ぎ足して元に戻し、再び氷が溶けるとまたお酒を注ぎ足すという呑み方で愉しんでいるそうです。

 まさにこれは「終わりのない晩酌」ですね。

【天吹 純米吟醸 いちご酵母 
■【利き酒師世界一】のひとり言■  このお酒のデータは…
蔵元 天吹酒造(佐賀県,三養基郡,みやき町)

特定名称ほか 純米吟醸 生酒

原料米 「山田錦」(精米歩合55%)

酸度 1.6 アミノ酸度 ?

日本酒 +2 アルコール度 16-17%

酒造年度 H21BY

【いちご酵母】仕込みの酒

 5月の6日と7日は、世の中がまだゴールデンウィークの延長中といった感じで、平日にもかかわらず街中にサラリーマンの姿が少なく、お店にとっても暇な2日間となりました。

 さて今週のWEBサイト上のSAKE SHOPからのメルマガの中で、気になって取り寄せたお酒がコレ、
 【天吹 純米吟醸 いちご酵母】です。

 これは「花酵母」の使い手として知られる佐賀県の天吹酒造が、いちごの花から採取した「いちご花酵母」を使って醸した、「山田錦」100%の純米吟醸酒で、ラベルのデザインもいちごをイメージしたお洒落なピンク色になっています。


 香りは思ったより控えめで、先入観があるせいか?「いちご」を想わせる熟した果実の香りや、「溶けかけたバニラアイスのような甘くミルキーな香りがあり、「ほんのり華やかで、甘くチャーミングな香りといった印象です。

 口に含むと、甘い香りに影響されて、最初は全体の中で甘味のボリューム感がやや強めに感じられますが、スッキリとした酸としなやかな旨味とのバランスはちゃんと取れています。

 味の余韻は比較的長く、後口には心地良い甘味とキレの良い酸が感じられます。

 コクやボリューム感もしっかりとあり、「滑らかな飲み口で、優しく甘いフレーバーを感じさせるお酒」でありました。 



 このお酒には、こんな海産物を2品用意してみました。

■【利き酒師世界一】のひとり言■
 まずは
【刺身風うなぎの白焼きです。


「白焼き」は鰻にタレをつけずに素焼きにするので、鰻本来のひと味違う味わいが愉しめます。

 今回はスライスして冷やしたものに、「わさび塩」を添えて刺身風にして味わってみました。

 口に入れると最初はやや淡白な味に感じられますが、その後は程良く脂の乗ったコクのある味わいが、口の中にジワリと広がってゆきます。

 「天吹」と合わせてみると、鰻の脂がこのお酒の甘味をスマートな甘味へと変化させて、お酒をより一層美味しく感じさせてくれます。

 白いご飯に合わせる時は、やはりコッテリ味の「うなぎの蒲焼き」でしょうが、酒の肴にする時は「白焼き」の方が面白いかもしれません。 
■【利き酒師世界一】のひとり言■  続いてはもう1品は


【いくらの醤油漬け】です。
 これは北海道産の鮭の生筋子をばらしてから、醤油,酒,みりん,出し汁を合わせた漬け汁に、一晩漬け込んだものです。

 スプーンですくって頬張ると、プチプチといくらが弾ける心地良い感覚と共に、濃厚で深みのある旨味が広がります。

 そこにすかさず「天吹」を流し込むと、いくらのコクのある味わいと、まろやかな醤油のフレーバーが、お酒の甘味とうまく溶け合って、何とも言えない至福のひと時が過ぎてゆきます。

 こちらはお酒と料理の両方が美味しくなる、そんな◎の組合せでした。

 話は変わりますが、実は何年か前の日本酒の試飲会において、ある蔵の「花酵母」のお酒を試飲した際に、香りがあまりに強すぎて嫌味に感じられてしまい、それ以来「花酵母」のお酒に対してはネガティブな印象を持っていて呑まずにいたのですが、こんなチャーミングな香りの「花酵母」のお酒があるとは…。

 やはり日本酒に関しても、「食わず嫌い」はいけないようですね。

【東洋美人 純米吟醸 333 

■【利き酒師世界一】のひとり言■  このお酒のデータは…
蔵元 澄川酒造場(山口県,萩市)

特定名称 純米吟醸酒

原料米 萩市大字中小川333番地の「山田錦」

       (精米歩合50%)

酸度 1.5 アミノ酸度 ?

日本酒度 +5 アルコール度 15-16%

酒造年度 H21BY

テロワール【333番地の酒】

 今年のゴールデンウィークは、日本列島全体が高気圧に覆われて、東京でも気温が連日25℃近くまで上昇し、絶好の行楽日和となりました。

 そんな風薫る5月に最初に選んだお酒はコレ、
 【東洋美人 純米吟醸 333】です。

 これは「東洋美人」の蔵元の澄川氏が、地元の「333番地の田んぼの山田錦」を50%まで磨いて醸した大吟醸規格の純米吟醸酒で、フランスのブルゴーニュ地方のワインにおける「テロワール」(ワイン用語で「特定のブドウ畑の気候や土壌,さらに地形や風土etc.の複合的個性」という意味)を意識して造られている、「畑番地シリーズ」の第4弾です。


 香りは、「熟したパイナップル」のような果実の香りや、「洋梨のコンポートを想わせる甘いデザートの香りがあり、「完熟した果実のようなフルーティーかつ甘美な香りといった印象です。

 口当りはジューシーで、艶のある甘味と豊かな酸,そして優しい旨味が押し寄せてきますが、全体のバランスは見事に取れていて、余韻には心地良い甘味と酸の刺激が舌の上にやや長めに残ります。

 コクやボリューム感も十分にあり、「ジューシーかつ芳醇な飲み口で、お米で造ったとは思えない位に果実味たっぷりでスウィーティーな味わい」のお酒でした。


 まるで果実酒のような味わいこのお酒に、まず合わせてみたのは、

■【利き酒師世界一】のひとり言■  【ゴルゴンゾーラ・ドルチェ】です。

 「ゴルゴンゾーラ」はイタリア産のブルーチーズで、青かびが多くピリッとした刺激と強い塩味が特徴の「ピカンテ」と、青かびが少なくマイルドな味わいの「ドルチェ」の2つのタイプに分かれますが、今回は「333」のスウィーティーなフレーバーを意識して、「ドルチェ」の方を選んでみました。

 味わってみると、食感は非常にねっとりとしていて、甘味に感じられてしまう程の濃厚な旨味が口に広がります。

 「333」と合わせてみると、お互いの甘味と旨味が引き合うように溶け合って、実に見事な同調を見せてくれます。

 思わず「う~ん」と唸ってしまう程の完璧なマリアージュで、私の中での「チーズと日本酒の組合せ」の中では、ベスト3に入れても良いと思われます。 


■【利き酒師世界一】のひとり言■
 そしてもう一品は珍味系の

 【甘海老の塩辛】です。
 「333」のようなジューシーな味わいのタイプのお酒が、塩辛系の醗酵食品とも面白い相性を見せることは、過去の経験から何となく判っていたのですが、今回は「イカの塩辛」ではなく「甘海老の塩辛」をチョイスしてみました。 

 海老特有のプリプリとした食感があり、程よい塩味と唐辛子のピリ辛味に、甘海老自体の自然な甘味と旨味が加わって、やや奥深い味わいの珍味です。

 お酒と合わせてみると、塩辛味は「333」の甘味に包まれて消えますが、甘海老の甘味とお酒の甘味はどちらも別々の「甘味」として口の中で継続し、そして余韻には再び唐辛子のフレーバーが感じられます。

 こちらは、なかなか面白い「酒と珍味」の組合せでした。


 話は変わりますが、この「畑番地シリーズ」のお酒は毎回奇抜なラベルで登場しますが、今回も「333」「太陽がサンサン」を引っ掛けたと思われる、まるで絵本の表紙のようなラベルが貼られています。

 「全く新しい発想でこのシリーズのお酒を醸しているんだ」という、蔵元の澄川氏のメッセージをラベルから感じてしまうのは私だけでしょうか?!

【北の錦 まる田 特別純米 

■【利き酒師世界一】のひとり言■  このお酒のデータは…
蔵元 小林酒造(北海道,夕張郡,栗山町)

特定名称 特別純米酒

原料米 北海道産「吟風」(精米歩合50%)

酸度 1.6 アミノ酸度 1.4

日本酒度 +4 アルコール度 16.5%

酒造年度 H21BY

道産地酒の主流米【吟風】

 いきなり私事で大変恐縮ですが、4月の下旬から社内の異動で、西新宿の居酒屋から赤坂の北海道料理の店へと移ることとなりました。

 そんな訳でさっそく北海道の地酒を呑んでみようということで、今宵選んだのは、
 【北の錦 まる田 特別純米】です。

 これは北海道夕張郡にある小林酒造が、北海道産の酒造米「吟風」を50%まで磨いて醸した特別純米酒で、この蔵の純米酒の最高スペックであることから屋号の「まる田」という名前が付けられています。

 この「吟風」は、北海道初の酒造好適米を目指して開発されたお米で、北海道酒造組合の資料によると、H21酒造年度の北海道産の酒造好適米の中での、「吟風」の使用割合は80%を超えており、今後はこれが北海道の地酒に使われる酒造米の主流となってゆくものと思われます


 香りは、「白桃」を想わせる甘い果実の香りが微かにあり、そこに「バター飴のような乳製品の香りが組合わさって、「微かに甘く華やかで、穏やかかつ柔和な心落ち着く香り」といった印象です。

 口当りは滑らかで、大人しい甘味とキレのある酸,そしてきめ細かな旨味のバランスが取れていて、余韻には僅かに苦味も感じられます。

 後口は割としっかりしていて程よいコクがあり、「キレイで透明感のある飲み口ながら、それでいて後口にはお米の旨味がちゃんと感じられる味わい」のお酒でした。

■【利き酒師世界一】のひとり言■  もちろん合わせる料理には、北海道の味を揃えました。

 まずは【鮭といくらのルイベ漬け】です。

 北海道で「ルイベ」と言うと、生の鮭を一度凍らせてから薄く切った鮭の刺身のことを言いますが、この「ルイベ漬け」は、その刺身用の生鮭いくらを特製の醤油ダレに一緒に漬け込んだ「酒の肴」です。

 まずはいくら特有のブラッディーなフレーバーが感じられ、そしてねっとりとした食感と濃厚な旨味が口に広がります。

 やや濃いめの醤油味なので、炊きたてのご飯に乗せて食べたくなりますが、ご飯の代わりに「まる田」を流し込むと、 「ルイベ漬け」の濃厚な味わいをお酒が和らげて、丁度良い旨味のレベルへと変化させてくれます。

 思わずお酒がグイグイと進んでしまうような組合せでした。

 
■【利き酒師世界一】のひとり言■  続いては、北海道の食材としては外せない

 【雄武沖産の毛蟹の姿蒸し】です。
 北海道の雄武沖は蟹の漁場として知られていますが、今回は蒸した後で食べ易くカットしたものを買ってきました。 

 毛蟹自体に甘味と旨味があるので、そのまま何も付けないで食べても非常に美味です。

 蟹の身をほじくるのに夢中になって、お酒を呑むのを忘れてしまいそうになりますが、手を休めておろむろにお酒と合わせてみると、「まる田」と毛蟹の両方の甘味と旨味が、口の中で渾然一体となって、そして余韻にはお酒の酸がハッキリと輪郭を現してきます。

 まるで「まる田」が、蟹をより一層美味しく仕上げるソースの役割を果たしてくれるように感じられました。


 正直言って、これまでは北海道産のお米を使った地酒を呑む機会がそれ程多くなかったのですが、「北海道料理店の店主」となったからには、この「吟風」を使った地酒と北海道の味覚との相性を、今後は色々と試してゆきたいものだと思っています。

【田酒 純米吟醸 華想い 

■【利き酒師世界一】のひとり言■  このお酒のデータは…
蔵元 西田酒造店(青森県,青森市)

特定名称他 純米吟醸酒

原料米 青森県産「華想い」 (精米歩合50%)

酸度 1.5 アミノ酸度 ?

日本酒度 ±0 アルコール度 16.5%

酒造年度 H21BY

ハイブリット酒造米【華想い】

 ここのところ春のポカポカ陽気が続いていたので、冬物をまとめてクリーニングに出したとたんに急な寒気の戻りとなり、東京の奥多摩では、4月下旬のこの時期としては何と41年ぶりの雪となったそうです。 

 話は変わりますが、今週帰宅後にWEBサイト上のSAKE SHOPをチェックしていて、銘酒蔵から初登場のお酒を見つけたので、スグに購入して週末に呑んでみることとしました。

 その名も、【田酒 純米吟醸 華想い】です。

 これは「田酒」で知られる青森の西田酒造店が、兵庫を代表する「山田錦」と青森を代表する「華吹雪」という、2つの酒造好適米を掛け合わせて開発された、いわばハイブリットな酒造好適米である「華想い」を磨いて醸した純米吟醸酒です。


 香りはやや控えめで、「サルビア」のような花の蜜の香りや、「大根おろしを思わせる菜類の香りがあり、「はんなりと華やかで、穏やかさも感じさせる香り」といったイメージです。

 口当りはスムースで、円やかな甘味とキレの良い酸,そしてきめ細かな旨味の調和がキレイに取れていて、ボリューム感も程よくあります。

 後口は割としっかりとしていてサバケも良く、「サラリとした飲み口で、それでいて程よくコクのある呑み飽きしない味わい」のお酒でした。

 今回はこのお酒のやや繊細な香味を意識した料理を2品,

 まずは【天然クエのお造り】です。■【利き酒師世界一】のひとり言■
 「クエ」は九州では「アラ」とも呼ばれ、一般にはほとんど出回らない高級魚で、今回購入したのは貴重な長崎産の天然物ということもあって、写真の量のお刺身で2100円と、なかなか立派なお値段でした。

 身はコリコリと歯応えがあり、最初はやや淡白な味に感じられますが、後から旨味と甘味が滲み出てきてとても美味です。

 お酒と合わせてみると、「田酒」と「クエ」の旨味と甘味のレベルがピタリと同調し、両者が口の中でとてもキレイに絡まりあってくれました。


■【利き酒師世界一】のひとり言■  続いて選んだのは、

 【冬瓜の海老あんかけ】です。
 まるで「翡翠」を想わせるような美しい色合いの冬瓜に、旨味のある「海老あん」がタップリとかかっていて、食べてみると、柔かく炊かれた冬瓜が口の中でとろけてゆきます。

 そのタイミングですかさずお酒と合わせてみると、冬瓜のやや淡く繊細な味わいを、「田酒 純米吟醸」が決して消すことなくうまく包み込んで、「海老あん」のやや濃厚な旨味との相性も良く、お酒と料理の両方が上品に感じられるような組合せでした。


■【利き酒師世界一】のひとり言■ ところでこの蔵元、従来までは基本的に「白色系のラベル」一辺倒だったのですが、昨年春登場した「純米吟醸 華吹雪」では右のような「鮮やかな朱色」,そして今年登場させたこの「純米吟醸 華想い」では、上のような「ビビットな黄緑色」のラベルを使っています。

 この次にリリースされる新商品が、何色のラベルとなるのかということも、「ラベルコレクター」?!の私としてはやや気になる所ですね。

【手取川 大吟醸生 あらばしり

■【利き酒師世界一】のひとり言■  このお酒のデータは…
蔵元 吉田酒造店(石川県,白山市)

特定名称他 大吟醸 あらばしり

原料米 兵庫県三木地区産「山田錦」

 (精米歩合40%)

酸度 1.3 アミノ酸度 ?

日本酒度 +5 アルコール度 17%-18%

酒造年度 H21BY

別誂えの【鑑評会仕込み酒】

 4月も中旬に入って、東京では桜もすっかり「葉桜」となり、今週末の土日は日中の気温が20℃を超えて、冬用のジャケットではもはや汗ばむ程の陽気となりました。

 そんな春爛漫の宵に、愉しんだお酒はコレ、

 【手取川 大吟醸生 あらばしり】です。
 毎年この時期になると、5月に行われる「全国新酒鑑評会」へ向けて、各蔵元が採算度外視?!で出品用の日本酒の仕込みを行うのですが、これは石川県の吉田酒造店が、兵庫県三木地区産の「山田錦」を40%まで磨き、鑑評会出品酒と全く同じスペックで醸した大吟醸の「あらばしり」で、いわば「別誂えの贅沢なお酒」である言えます。


 香りは、「ふじリンゴ」を想わせる果実や花の香りや、「サバランのようなお酒を使った洋菓子の香りがあり、「飾りの無いほんのりとした華やかさのある優雅な香り」といった印象です。

 口当りは滑らかで、上品な甘味とシャープでキレの良い酸,そしてソフトな旨味が口に広がり、余韻には僅かな苦味もアクセントとして感じられ、全体的には四味のバランスがキレイに取れています。

 後口は割としっかりしていてコクやボリューム感も充分にあり、「シルキーな飲み口でエレガントかつ芳醇な味わい」のお酒でした。 ■【利き酒師世界一】のひとり言■

 今回はデパ地下の鮮魚売り場で、思わず買い込んでしまった魚介類を2品,まず1品目は

 【活け〆のしま鯵のお造り】です。

 「鯵」はこれから夏に向けてが旬となりますが、「しま鯵」はその中でもやや高級魚の部類に入ります。

 見た目も美しいお造りでしたが、食べてみると脂の乗り具合が良く身がとても締まっていて、噛み締めるほどに口の中にドンドンと旨味が広がってゆきます。

 そこにお酒が加わると、「手取川」の程好いボリューム感が「しま鯵」の脂を口の中でキレイに流しつつ、それでいて余韻の旨味はしっかりと残してくれます。

 お酒と「お造り」の両方が一層美味しくなる組合せで、このタイプのお酒は「まぐろの中トロ」etc.の、脂の乗った魚のお造り全般に良く合うと思われます。

■【利き酒師世界一】のひとり言■  そしてもう1品は、

 【ズワイ蟹のかにみそ】です。
 口に入れるとまずは「磯の香り」が感じられ、続いて「かにみそ」独特の濃厚なコクと旨味がタップリと堪能できます。

 「手取川」と合わせてみると、「かにみそ」の強い個性がこのお酒の芳醇な味わいをクリアーなイメージへと変え、そして余韻には「かにみそ」の風味とお酒の心地良い甘味が感じられます。

 こちらは「個性の強い料理がお酒の印象を変化させる」という、チョット意外で面白い組合せでした。


 さて、今年度(平成21酒造年度)の「全国新酒鑑評会」は5月下旬に行われる予定で、その後は「金賞受賞酒」と同じスペックで造られた日本酒を、受賞した蔵元が次々と出荷してくるものと思われます。

 今からとても楽しみですが、通常のお酒に比べてやや割高なので、財布と相談しながらお金の続く限り?!色々な蔵元の受賞酒を呑みたいものだと思っています。

【而今 純米吟醸 山田錦 無濾過生】 

■【利き酒師世界一】のひとり言■  このお酒のデータは…
蔵元 木屋正酒造(三重県,名張市)

特定名称 純米吟醸 無濾過生原酒

原料米 「山田錦」(精米歩合50%)

酸度 1.6 アミノ酸度 1.4

日本酒度 -1 アルコール度 17.0%

酒造年度 H21BY

【純米吟醸スペック】第3弾!

 去年と同じく4月最初の週末に、東京では桜が満開となりましたが、まだ気温が低く肌寒かったことに加えて夕方からは雨まで降り出して、夜桜見物には最悪のコンデションとなってしまいました。

 さて、そんな雨降る春の宵に選んだ一本は、

 【而今 純米吟醸 山田錦 無濾過生】です。

 お店の取引先の酒屋に頼んで、「而今」の新たなスペックが入荷する度に個人的に購入しているのですが、1月末の「純米吟醸 八反錦」,そしてその後の「純米吟醸 五百万石」に続いて、今酒造年度の「純米吟醸スペック第三弾」として蔵元から出荷されたのが、この「純米吟醸 山田錦」です。


 香りは、「熟したマスカット」のような上品な果実の香りや、「ラムネを想わせる甘い香りがあり、「甘く熟したフルーツを想わせる美しい香り」といったイメージです。

 口に含むと、艶やかな甘味と鮮やかな酸,そして芳醇な旨味が一気に押し寄せて来ますが、それぞれの味がお互いにしっかりと主張し合いながらも、全体のバランスは見事に取れています。

 ボリューム感はフルボディといった印象で、お酒としての完成度の高さを感じさせる、「ジューシーかつダイナミックな飲み口で、芳醇かつ濃密な味わい」の美酒でした。
■【利き酒師世界一】のひとり言■
 この「而今」はお酒単体でもグイグイいけてしまいますが、まず酒の肴として選んだのは、

【ほたるいかの酢味噌和え】です。

 「ほたるいか」はこの時期が旬で、茹でたものを酢味噌で食べるのが最もポピュラーですが、プリプリとした身に詰まったワタの部分のコクと旨味が口に広がり、また酢味噌が絶妙なアクセントとなって、いかにも「酒のつまみ」といった感じの味わいです。

 「而今」を合わせてみると、このお酒のダイナミックな味わいが、「ほたるいか」のやや濃厚な味わいをスッポリと包み込み、それでいて「イカのワタ」独特の風味を消してしまうことはなく、お酒が料理をより美味しく感じさせてくれるような組合せでした。

■【利き酒師世界一】のひとり言■
 続いて選んだのは、普段あまり売り場で見かけないチーズ

 【ペライユ】です。
 これは、世界3大ブルーチーズとして知られる「ロックフォール」の産地であるフランスのルエルグ地方で、同じ羊乳を使って造られているブルピ(羊乳製)タイプのチーズで、食感はとても柔かくクリーミーで、まったりとした濃厚な旨味とミルキーなフレーバーが特徴です。

 合わせてみると、「而今」の濃密な甘味とジューシーな味わいが、「ペライユ」の程好い塩味とコクのある旨味とうまく溶け合って、このお酒の「懐の深さ」を改めて実感させられるようなちょっと素敵なマリアージュでした。
■【利き酒師世界一】のひとり言■

 

 ちなみにこの「而今 純米吟醸 山田錦」、栓を開けてから1週間にわたって毎晩呑み続けてみたのですが、「生酒」であるにもかかわらず、このお酒の個性であるジューシーな味わいは全然損なわれず、むしろ全体の味の厚みが増して日毎に美味しくなってゆくように感じられました。

 もともと力のあるお酒というのはこういうものなんですね…。

桜吹雪 特別純米 うすにごり生】
■【利き酒師世界一】のひとり言■  このお酒のデータは…
蔵元 金光酒造(広島県,東広島市)

特定名称 特別純米酒 うすにごり生

原料米 広島県産「雄町」(麹米,精米歩合50%)

       広島県産「八反錦」(掛米,精米歩合60%)

酸度 1.4 アミノ酸度 ?

日本酒度 +4 アルコール度 16.5%

酒造年度 H21BY

家呑み酒で【花見酒】

 今年は3月22日に東京の「桜の開花宣言」が出され、この週末には桜が7分咲きとなりましたが、あいにく最高気温が10℃以下の「花冷え」となってしまい、まだとても外でお花見という気分にはなれませんでした。

 そんな夜にはせめて「家呑み」でお花見気分ということで、今宵は

 【桜吹雪 特別純米 うすにごり生を選んでみました。

 これは「賀茂金秀」で知られる広島の金光酒造が、毎年桜の季節に向けて限定出荷してくる「うすにごり」の特別純米酒で、広島を代表する酒造好適米である「雄町」「八反錦」が、それぞれ麹造りモロミの仕込みの段階で贅沢に使われています。

 また透明の瓶に入っているので、薄くにごっている様子が外から良く見え、桜の花びらを散らした素敵なラベルデザインとも相まって、見た目から既に春の季節感が感じられます。


 香りは、「サイダー」を想わせる甘く爽やかな炭酸飲料の香りや、「マスクメロンのような果実の香りがあり、「甘くフルーティーで、フレッシュさも感じさせる香り」といった印象です。

 口当りは軽やかで、自然な甘味と鮮やかな酸,そして滑らかな旨味がバランス良く口に広がり、後半には僅かな苦味が心地良いアクセントとして加わってきます。

 後口は霞のようにスーッと消えてゆき、そして舌の上には微炭酸の刺激が残って、「絹のように滑らかな飲み口で、瑞々しさを感じさせる味わい」のお酒でした。
■【利き酒師世界一】のひとり言■
 さて、「花見酒」には酒の肴も「桜づくし」ということで、

 まずは【桜入りのすり身蒸し】です。

 これはデパ地下の練り製品売り場で、季節限定商品として売られていたものですが、白身魚のすり身に塩漬けの桜の花とを練り込んで、そのまま蒸し上げたヘルシーな料理です。

 食感はやや弾力があって柔かく、まるで桜餅を食べた時のように、桜の葉の香りが口いっぱいに広がります。

 「桜吹雪」と合わせてみると、お酒の甘味がより膨みを増して、「すり身蒸し」の桜のフレーバを優しく包み込み、そして余韻に再び香りがフワリと戻ってきます。

 桜の香りがめいっぱい愉しめる、何とも春っぽい組合せでした。


■【利き酒師世界一】のひとり言■  そしてもう一品の「桜づくし」は、

 その名も【さくらチーズ】です。
 これは、北海道上川郡の「共働学舎」で造られている「酵母熟成タイプ」白カビチーズで、桜が咲き始めるこの時期になるとチーズ売り場に並ぶのを、毎年楽しみにしている私のお気に入りのチーズの一つです。

 内側は真っ白で口溶けがとても良く、程好い塩味と旨味,そしてほのかな桜の香りが愉しめますが、そこに「桜吹雪」が加わると、このお酒のフルーティーなフレーバーや自然な甘味と見事に調和し、お互いを引き立て合うとても素敵なマリアージュで、スイスイと呑めてあっという間に4合瓶が一本空になってしまいました。


 今回は残念ながら「家呑み」でしたが、満開の桜の下で幕の内弁当を広げながら、良く冷えた「桜吹雪」を呑んだら、さぞかし美味しいことでしょうね~。

【天狗舞 吟醸生酒 

■【利き酒師世界一】のひとり言■  このお酒のデータは…
蔵元 車多酒造(石川県,白山市)

特定名称 吟醸酒 生酒

原料米 兵庫県特A地区「山田錦」(精米歩合 50%)

酸度 1.4 アミノ酸度 ?

日本酒度 +5 アルコール度 15-16%

酒造年度 H21BY

季節限定の【旨吟(うまぎん)】

 3月の第3週は「春分の日」を挟んで3連休となりましたが、急速に発達しながら進んだ低気圧の影響で、日本列島各地で暴風が吹き荒れて、大荒れの休日となってしまいました

 そんな「春の嵐」の夜に選んだ一本は、

  【天狗舞 吟醸生酒】です。

 これは、「山廃仕込み」にこだわった酒造りで知られる石川県の車多酒造が、最高峰の酒造好適米である「兵庫県特A地区の山田錦」を100%使って醸し、春から夏までの季節限定で出荷する吟醸の生酒す。


 香りは、「シクラメン」を想わせる花の蜜の香りや、「缶入りのフルーツドロップ」のような控えめな吟醸香があり、「ほんのり甘く華やかで、爽やかさも感じさせる香り」といった印象です。

 口当りはソフトで、柔らかな甘味とキレの良い酸,そして丸みを帯びた旨味が心地良く融合していて、香りも含めた全体のバランスがうまく取れています。

 後口は割としっかりしていて、コクやボリューム感も十分にあり、「程好い吟醸香とふくらみのある味わいが調和した、旨口の吟醸酒」タイプのお酒でした。

 このお酒には、新宿のデパ地下をハシゴして買い込んできた、和惣菜を2品用意してみました。

■【利き酒師世界一】のひとり言■  
まずは【蟹入りのひろうす】からです。

 「ひろうす」は元々は精進料理で、水気をしっかりと切った木綿豆腐山芋を一緒にすり潰し、具を入れて混ぜて油で揚げたものですが、関東では「がんもどき」と呼ばれています。

 今回買ってきた「ひろうす」は、人参,ゴボウ,キクラゲ,銀杏,百合根,蟹etc.の具が色々と入っていて、口の中にそれらの具の食感と味わいが次々と現れて来ます。

 「天狗舞」と合わせると、このお酒のバランスの取れた味わいが、様々な具の味を全て包み込んでくれて、それでいてお酒と料理の両方の味わいがちゃんと残る、なかなか面白い組合せでした。


■【利き酒師世界一】のひとり言■  そして続いての和惣菜は、

 【竹の子の土佐煮】です。

 この季節には欠かせない定番の惣菜ですが、柔かく炊いた竹の子に、カツオ節の風味がタップリと効いていて、それが竹の子のほのかなエグ味と良くマッチしています。

 お酒と合わせてみると、意外なことに土佐煮の風味が「天狗舞」に対してやや上手になってしまい、このお酒のフレーバーを少し消してしまうような感がありましたが、トータルの相性としてはと言って良い組合せだと思われました。


 ちなみにこの蔵元では、今回呑んだ「天狗舞 吟醸生酒」のような穏やかな吟醸香お米の旨味が調和した、食事をしながら気楽に愉しめるタイプの吟醸酒に対して、「旨吟」(うまぎん)という名前を付けているのですが、実に的確にこのお酒の特徴を表現している二文字ですね。

【上喜元 仕込み39号 渾身 

■【利き酒師世界一】のひとり言■  このお酒のデータは…
蔵元 酒田酒造(山形県,酒田市)

特定名称 純米吟醸 無濾過生原酒

原料米 麹米 「兵庫県特A地区山田錦」(精米歩合55%)

       掛米 兵庫県産「白玉」(精米歩合55%)

酸度 1.5 アミノ酸度 1.3

日本酒度 +2 アルコール度 16-17%

酒造年度 H21BY

【蔵元渾身の1本!】仕込み39号

  3月に入ってからも、寒かったり暖かかったり,雪が振ったり風が吹いたりと天気がめまぐるしく変わり、過ごしづらい日々が続いていましたが、中旬になってようやく春めいてきました。

 そんな中で帰宅後に、お気に入りのSAKE SHOPからのメルマガをチェックしていて、思わずクリックして購入してしまったお酒がコレ、 
 【上喜元 仕込み39号 渾身】です。

 これは山形の酒田酒造が、幻の酒米と呼ばれる兵庫県産の「白玉」を使って醸した純米吟醸酒の中から、今シーズン最高の出来と判断した「仕込みタンク第39号」「渾身」という名前を付け、無濾過生原酒のまま限定出荷した毎年人気のお酒で、当然のことながら、醸造年度ごとにラベルに書かれる仕込みタンクの№も変わってきます。(ちなみに昨年は「仕込み第26号」でした)

 香りは、ほのかに「王林(黄色りんご)」のような上品な果実の香りや、「わらびを想わせる菜類や木質の香りがあり、「控えめかつ穏やかで、ほのかに華やかさを感じさせる香り」といった印象です

 口当りはシルキーで、滑らかな甘味とキレの良い酸,そして円やかな旨味の、三味のバランスが見事にキレイに取れており、後口のさばけも良くて、スッと消えてゆくような余韻が感じられます。

 コクやボリューム感も程好くあり、「スムーズかつサラリとした飲み口で、後口にキレのある飲み飽きしない味わい」の旨酒でした。

 このお酒は食中酒として、幅広く様々な料理と合うと思われたのですが、今回は素朴な家庭惣菜で愉しむこととしました。

 まず一品目の家庭惣菜は、■【利き酒師世界一】のひとり言■  【ウドと根菜のたらこ金平】です。

 「きんぴら」は、一般的には千切りにしたゴボウや人参etc.の根菜類を酒,味醂,醤油で甘辛く炒めた惣菜ですが、これはそれにウド糸コンニャクを加えて、仕上げにほぐしたタラコを絡めて軽く炒ったもので、根菜類とウドの程好く甘辛の味わいに、タラコの塩気と糸コンの食感が絶妙にマッチしていて、思わず炊き立ての白いご飯が欲しくなってしまいます。

 ご飯の代わりに「渾身」を流し込むと、両方が自然に引き合うような相性の良さで、まさにご飯とおかずを食べているように、お酒と料理が交互にどんどん進んでしまうようなの組合せでした。

■【利き酒師世界一】のひとり言■  続いて2つ目の家庭惣菜は、

 【京揚げとふきの煮物】です。
 「京揚げ」は、にがりで造った木綿豆腐を水切りし、菜種油で揚げたやや厚みのある油揚げで、煮物にした時に出し汁を多く含んでくれるのが特徴です。

 食べてみると、「京揚げ」から薄味に仕上げた出し汁がタップリと浸み出してきて、そこにさらに「ふき」の瑞々しい味わいが加わって、口の中がジューシーな感覚で一杯になります。

 お酒と合わせてみると、「渾身」の調和の取れた甘味と旨味を、薄味の煮汁が上手く引き出してくれて、お酒と料理がより上品かつ美味しく感じられ、こちらも申し分なく相性の良い組合せでした。


 それにしても、「今シーズン最高の出来の蔵元渾身の1本!」etc.という謳い文句を目にすると、どうしてもスグに取り寄せて呑まずにいられなくなってしまうのは、我ながら全く「酒飲み」の困った性分で、これではお金が幾らあっても足りなくなりそうですね…。