【刈穂 超弩級 気魄の辛口 +25】
このお酒のデータは…
●蔵元 秋田清酒(秋田県,大仙市,戸地谷)
●特定名称ほか 山廃純米生原酒
●原料米 秋田県産「美山錦」(精米歩合60%)
秋田県産「秋の精」(精米歩合60%)
●酸度 1.6 ●アミノ酸度 ?
●日本酒 +25! ●アルコール度 19%
●酒造年度 H21BY
猛暑続きに【弩級の辛口酒!】
梅雨が明けたとたんに、日本列島全体が異常な程の暑さとなり、岐阜の多治見市では何と最高気温が3日連続で38℃を超え、東京でも週末の土曜にかけて4日連続で35℃を超える「猛暑日」となりました。
さすがにこれだけ暑いと、もう普通のタイプの日本酒を呑む気分になれず、今週末はこんな過激なネーミングの一本を選んでみました。
その名も何と【刈穂 超弩級 気魄の辛口 +25】です。
これは、秋田の「刈穂」の蔵が、自社で培養した「アルコール耐性の強い酵母」を使って、極限までの発酵に挑んだ超弩級の辛口の山廃純米生原酒で、日本酒度は何と「プラス25!」と通常の日本酒の概念を超越したスペックとなっています。
香りは、意外にもまずは「ウェハース」のような甘い焼き菓子の香りがほのかにあり、そこに「ハッカ飴」を想わせる香草系の香りが加わって、「前半はほんのり甘く華やかで、後半はスーッとする清涼感のある香り」といった印象です。
口当りは軽やかで、最初は微かな甘味と透明感のある旨味も感じられますが、すぐに強めの酸に打ち消され、後半にはドライな苦味が口全体に広がります。
後口のキレはかなり鋭く、余韻には舌がビリビリする程のドライさと、アルコールのフレーバーが強めに現れてきて、全体的には味わいのバランスが今ひとつといった感があります。
コクは控えめで、「ハードな切れ味を持った飲み口で、ややフラットに感じられるひたすらドライな味わい」の大辛口酒でした。
以前に同じ「刈穂」の超辛口酒を呑んだ時に、あまりのドライさと余韻の苦味の為に、料理と合わせるのが非常に困難だった経験から、今回はこんな2品で挑戦してみました。
まず最初のチャレンジャーは、エクストラドライなこのお酒に濃厚な旨味を加えるということで、
【グリュイエール・アルパージュ】です。
「グリュイエール」はスイスのハード
タイプチーズで、一般的には「エメンタール」と共に「チーズフォンデュ」に使うチーズとして有名ですが、今回購入したのは「アルパージュ」と呼ばれるもので、夏場にアルプスの高地で放牧し高山植物や青草を食べさせた牛のミルクで造られたチーズで、その希少性から通常の「グリュイエール」よりも値段が高めとなっています。
古漬けのような醗酵臭があり、凝縮されたミルクの旨味とコクのある味わいで、余韻には程好い塩味もあります。
早速合わせてみると、このチーズの濃厚な旨味と「弩辛口酒」のドライな苦味がぶつかり合って、両方がそれぞれ別の味?!へと変化してゆきます。
決して◎の相性ではないのですが、かといって×とも言えない何とも不思議な組合せでした。
続いてのチャレンジャーは、「弩辛」には「激辛」をということで、
【沖縄島豆腐の激辛四川麻婆豆腐】です。
「島豆腐」は、普通の豆腐よりも水分が少ない為に固くて崩れにくいのが特徴で、沖縄では炒め物の「チャンプルー」などに良く利用されています。
この「激辛麻婆豆腐」は、通常のレシピで使う「豆板醤」と「甜麺醤」に加えて「香辣醤」が入っていて、舌がヒリヒリとして島豆腐の味が判らなくなる程の激辛の味わいです。
思わずビールが欲しくなる所をグッと堪えて「弩辛口酒」と合わせてみると、口の中でタイプの異なる激辛同士が激突し、何とも表現できない奇妙な味が新たに生まれてきます。
料理もお酒も互いに負けず一歩も引かないといった印象で、こちらも相性が悪くはないのですが、はっきり美味しいとも言い切れない何となくもやもやした気分の残る組合せでした。
さて、この「刈穂 山廃純米原酒+25」というお酒が、果たして「旨い酒」と言えるかどうかは意見の分かれる所だと思いますが、、日本酒全体の需要の低迷が続いている中で、こんな番外品の「面白い酒」を造り続ける蔵が、一つくらいはあってもいいのかも知れませんね…。





そしてもう一品は、 



















