■上半期の終わりに【とっておきの酒】 | ■日本酒と料理の相性を愉しむ…■

■日本酒と料理の相性を愉しむ…■

●季節ごとの日本酒とお酒のアテとの相性を愉しむ【お酒の歳時記】です… ●

【而今 大吟醸】
このお酒のデータは…
蔵元

 木屋正酒造(三重県・名張市・木町)

特定名称 大吟醸酒

原料米 「山田錦」(精米歩合40%)

酸度 1.3

アミノ酸度 1.1

日本酒度 +5.0

アルコール度 17~18%

酒造年度 H19BY
上半期の反省時には

【とっておきのお酒】?!

 連日の梅雨空が続いていますが、早いもので今年も既に半分が終わろうとしています。

 この半年を振り返ってみると、仕事に追われる日々の中で、利き酒師としての活動が充分に出来て

いなかったなあという反省が残ります。(ブログの更新も月に2回程度になってしまいました)
 

 そんな上半期の締めくくるにあたって、「とっておきのお酒」を今宵は開けることしました。

 それがこの【而今 大吟醸】です。

 この「而今」という銘柄は、昨年4月に雑誌「danchyu」の日本酒特集で「今の日本酒がわかる注目の銘柄」として取り上げられたお酒なのですが、その後は人気が過熱してWEBサイト上では購入出来なくなってしまい、かといって三重県の酒屋まで買いに行くこともままならず、呑みたくても呑めないという状況が続いていました。


 ところが、先日いつも通りSAKE SHOPのメルマガをチェックしていると、久々に「而今」の大吟醸が売り出されているのに出くわしたのですかさずクリックして購入し、何かの節目に呑む為に保管しておいた一本なのです。


 香りはライチを思わせるようなやや華やかだが抑えめの香りで、味わいは上品さを感じさせるエレガントな味わいで、呑み口はとても滑らかです。


 「とっておきのお酒」をじっくりと飲むときは、やはり「とっておきの酒の肴」を合わせてじっくり楽しむということで、まずは大吟醸タイプのお酒と絶妙の相性を見せるブルーチーズの中でも、「世界3大ブルーチーズ」の一つと呼ばれる

【ロックフォール】を合わせてみました。


 予想はしていたのですが、「而今」の上品な甘味とシャープな酸味,そして「ロックフォール」の濃厚な旨味を伴った青かびチーズ特有の塩味の4つの味が口の中で調和して、美味しさのハーモニーを完成させてくれました。


次に合わせたのは、夏が季節の素材の料理として

【鱧の南蛮漬け】です。

 こちらは南蛮酢のやや強めの酸味を「而今」の上品な味わいが優しく包み込むようなイメージで、改めて「穀物を使った酢」に対する日本酒の相性の良さを感じさせます。

(これが白ワインの酸味とでは、今ひとつ穀物酢とうまく合いません)


 さらに、新宿のデパ地下で見つけて買い込んできた
【生しらす】とも思い切って合わせてみましたが、


 生姜醤油をたらして混ぜて食べた時に、口の中に広がる「生しらす」の若干の生臭さと、魚のハラワタのほろ苦さが、「而今」によって見事に消え去り、美味しさだけが余韻に残ります。


 華やかな香りとシャープな味わいを特徴に持つ大吟醸酒でも、こんな風に香りを控えめにしてキレイな旨味を出すと、立派に食中酒として楽しめるのだということが、良く判った一本でした。


 そして、4合瓶に残った「而今」の最後の一杯を名残惜しみつつ呑みながら、下期はせめて10日に一度のペースでブログの更新を行うことを、新たな目標?!として心に決めた一夜でした。