佐浦(宮城県・塩釜市)
●特定名称
純米酒
●原料米
宮城県産「まなむすめ」
(精米歩合65%)
●酸度 1.3
●アミノ酸度 ?
●日本酒度 +5.0
●アルコール度 15.0-16.0%
ふぐヒレ酒には
【辛口の純米酒】がオススメ!
ちょっと「語呂合わせ」的なところがありますが、2月9日は飲食店仲間では「ふく(河豚)の日」とされていて、勤務先のお店でも先月の29日から約2週間、2980円というお値打ち価格で、「ふぐづくし」コースをお客様に提供させて頂きました。
そしてふぐ料理と一緒に、「ふぐヒレ酒」をオススメしていたのですが、お客様があまりにも美味しそうに呑んでいるのを見て我慢ができなくなり、板長が炙った「ふぐヒレ」を数枚貰って自宅へ持ち帰り、自分でも楽しんでみることとしました。
ご存知のように「ふぐヒレ酒」は、ヒレの風味をしっかりとお酒にしみ出させる為に、お酒を通常のお燗よりもかなり高い、55℃位の「飛び切り燗」に仕上げ、そこに頃合いに炙ったヒレを入れて蓋をし、しばらく待った後に蓋を取って火を付けて、中にこもったお酒の香りを飛ばして出来上がりとなります。
大吟醸酒や生酒では、「飛び切り燗」にした時に香りや味わいのバランスが崩れてしまうので、「ふぐヒレ酒」用には純米酒が向いているのですが、今回はその中でも辛口の純米酒として、
【浦霞 純米辛口】を選んでみました。
このお酒は、宮城の佐浦が販売先を限定して出荷しているもので、酒造米として「まなむすめ」という一般にはあまり馴染みのないお米を使い、自社酵母(浦霞酵母)で醸した個性派の純米酒です。
まずは冷やで呑んでみると、桜餅や乳製品を思わせる心地よく柔らかな香りで、しっかりした酸味と膨らみのある米の旨味が感じられ、何と言っても後口のキレの良さが最大の特徴の、明快な辛口の味わいです。
さすがに「飛び切り燗」にまで熱々にすると、お酒の辛さが目立ってしまうのですが、これにふぐヒレを入れると、ヒレの独特の風味と旨味がしみ出し、それがお酒のピリッとした味わいとうまく溶け合って、一口呑むたびに思わず「フー」とため息が出てしまう程の旨さです!
呑んでいて、体が芯からジーンと温まってくるのが良く判りました。
今回は「ふぐヒレ」酒を単体でじっくりと楽しむ為に、敢えて色々な料理は用意しなかったのですが、チョット味の濃い「酒盗」をちびちびとつまみながら、じっくりと「ふぐヒレ酒」を味わうのが快感でした。
こんな形でのお酒の楽しみ方は、同じ醸造酒でも「ワイン」では難しいだろうなあと思いつつ、日本人に生まれた幸せをかみ締めながら、心地よく呑み続けた一晩でした。

