先週の「音故知新」です
Jan Hammer
「Escape from Television」(’87)
ソロ・アルバム的な扱いですが、ほぼ「Miami Viceマイアミ・バイス」のシリーズで使用されたサントラ。
サントラゆえの制約で曲自体で強烈な自己主張できないというのもあるのでしょう、Mahavishnu Orchestraとかマニアックなバンドに在籍していたにも関わらず、シンセを使ったやはりいわゆる”サントラ”的な分かりやすい仕上がり。
それでも、米1位になりJan Hammerの名を知らしめた「マイアミ・バイスのテーマ」は頭一つ抜けていますが。
他にもシングルとして切られた「Crockett's Theme」(’86)は世界的なヒットになっています。
・Jan Hammer / Miami Vice Theme
Laro Schifrin
「No One Home」(’79)
アルゼンチンのピアニスト, 作曲家, 指揮者のLaro Schifrin。
TV音楽や映画音楽家としても活躍し、有名どころでは「Enter the Dragon(邦題:燃えよドラゴン)」(’72)、何と言っても「Mission: Impossible(邦題:スパイ大作戦)」ではないかと。
Minnie Ripertonなど2曲のカバーを含む全6曲。
チェロ, ビオラ, バイオリンなどストリングスも入っているも、結構ファンキーだったり、ディスコ~フュージョン的な曲からしっとりメローな曲まで。
「Forget me nots」('82)で有名な、来日公演が終わったばかりのPatrice Rushenがなぜかボーカルではなくキーボードで参加。
Laro Schifrinは、先日6/26日にお亡くなりになられています。
追討をかねて聴いていました。
ご冥福をお祈りします。
・ Laro Schifrin / No One Home
・Patrice Rushen / Forget me nots
Themroc
「Beyond these Things」(’03)
Dan Peppeと元KMFDMのSteve Whiteのユニット。
調べてもあまり情報が落ちていないんですよね。
なんでこれ買ったんでしょう?
雑誌「REMIX」とかでレビューでも読んだのでしょうかね?
デジタル・ロックっぽかったり、エレクトロっぽかったり、それなりの水準で多岐にわたるエレクトリックなトラックは面白くはある。
しかし、アルバムこれ1枚で終了。
ヒット1曲でも出て活動続けてれば、それなりに面白い人たちだったかも。
・Themroc / Bloodline
9 Horses
「Perfectest Herald」(’15)
David SylvianがSteve JansenやBurnt Friedmanとやってた同名のNine Horsesがありますが、こちらはJoseph Brent(マンドリン), Sara Caswell(バイオリン), Andrew Ryan(ベース)の3人組の米のグループ。
そのデビュー盤。
マンドリンが前面に出るとフォーク色、バイオリンが前面に出るとクラシック色、ベースが前面に出るとジャズ色が出る。
ブレンド具合によってはPenguin Cafe Orchestraみたいにも聴こえる。
色々な表情が感じられて結構面白い盤。
・9 Horses / Snow Musik
今回のお気に入りは
Kruder & Dorfmeister
「G-Stoned」(’93)
Peter KruderとRichard Dorfmeisterというオーストラリアはウィーンの2人のユニット。
この4曲入りのシングルでデビュー。
ジャケはSimon & Garfunkelの「Bookends」(’68)を意識。
クラブ・ジャズ, ダウンテンポな落ち着いた独特な空気感, 世界観のある1枚。
当時、「K&D Session™」と銘打ってのDepeche Mode, Roni Size, Count Basie, Bomb the Bassなどのリミックス・ワークもダウンテンポで秀逸でした。
PeterのPeace Orchestra、RichardのTosca、それぞれのソロ・プロジェクトも良かった。
K&Dの世界にもっと長く浸っていたい1枚ですが、シングルなので20数分と短いのが残念。
最近名前を聞きませんが、久々に新作聴きたいな。
・Kruder & Dorfmeister / High Noon
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