酒と神社とテクノと私 -6ページ目

酒と神社とテクノと私

呑んだ日本酒、参拝した神社、テクノをはじめとする様々な気になった音楽の紹介です。
なかなか県外へ出られないので、熊本県外の神社への参拝へ行けません。

友人から「最近どんなの聴いてる?」と聞かれたのに対する返答と、自身の聴いた音楽の記録として書き始めた「故知新」です。

通勤の行き帰りにカーステで聴いている盤の紹介です 車DASH!音譜

先週の「故知新」ですルンルン

 

 

 

Donna Summer

「I remember Yesterday」(’77)

Donna Summerの5thアルバムで、プロデュースはGiorgio Moroder。

同様にGiorgio Moroderプロデュースだった「Four Seasons of Love」(’76)から7ヶ月後にリリースされ、英3位, 米18位のヒット。

収録の8曲中1曲を除いてDonna Summer自身とGiorgio Moroderの作曲。

Moogのシーケンスが有名で心地良い名曲「I feel Love」は英1位, 米16位など世界中で大ヒット。

しかし、「I feel Love」的なミュンヘン・ディスコを期待すると、他の曲は方向性が違って完全エレクトリックな「I feel Love」の方が異端。

「I feel Love」のノリを期待してアルバムを初めて聴いた時は拍子抜けでしたが、全体的にもにソウル~ディスコの好盤。

Donna Summerは'12に肺がんでお亡くなりになられています。

ご冥福をお祈りします。

 

 ・Donna Summer / I feel Love

 

 

Cutemen

「Check Manifest」(’92)

’90に電気グルーヴに加入、1st「Flash-Papa」(’91)リリース後に脱退したCMJK (Cut Master Jun Kitagawa)とピコリンの2人組。

プロデュースは、自身らと「ラムのラブソング」の作編曲で有名な小林泉美。

ハウス, ブレイクビーツ, アシッドなどの要素を感じるサウンドは、メンバーの初期電気グルーヴの音作りへの寄与を感じさせる。

電気グルーヴっぽかったり808 StateっぽかったりCandy Flipっぽかったり、ボーカルがSoft Balletの遠藤遼一に似てると思うので軽めのSoft Balletみたいな印象も。

ちなみに電気グルーヴ「マイアミ天国」はCMJKの作品。

 

 ・Cutemen / 笑わないで

 

 ・電気グルーヴ / マイアミ天国

 

 

Lindstrøm

「Sirius Syntoms」(’25)

ノルウェーのマルチ奏者, プロデューサー, DJのLindstrøm。

‘03に設立したレーベルでLindstrømの初期作品をリリースしていたFeedelityの活動を再開してのリリース。

アシッド, ハウス, テックハウス, ニュー・ディスコなイージー・リスニング。(けなしてない)

シンセのメロ, ベースラインは高揚感もあり心地良い。

 

 ・Lindstrøm / Cirkl

 

 

Billy MacKenzie

「Beyond the Sun」(’97)

‘90に解散したThe AssociatesのボーカルBilly MacKenzieの2ndソロ・アルバム。

プロデュースは、Erasure, Bomb the Bass, S-Express, Jimmy Somervilleなどのプロデュースやリミックスやったりで良く名前を見ていたPascal Gabriel。

Pascal Gabrielは割とエレクトリックなお仕事の印象が強いですが、この盤はまあまあエレクトリックな面とアコースティックな面が同居の仕上がり。

Billyの相変わらずの悲哀を感じるボーカルは健在も、うつ病を患っていたところに母親の死などもあり、実は薬物の過剰摂取で’97に39歳で亡くなられており、このアルバムは死後にリリースされています。

The Associatesとしてもソロとしても大ヒットがあるわけではありませんが、Billyが「Musician's Musician」的評価を受けるのは、やはりBillyの歌の存在感にあると思います。

The CureもBillyのことを歌い、Billyに捧げるシングル「Cut Here」(’01)を出しています。

ご冥福をお祈りします。

 

 ・Billy MacKenzie / Give Me Time

 

 ・The Cure / Cut Here

 

 

 

今回のお気に入りは !!

New Age Steppers

「The New Age Steppers」(’81)

Adrian Sherwoodが’80にThe SlitsのAri-Upを中心に、Public Image Ltd, Aswad, Creation Rebel, The Flying Lizardsなどなどのレゲエ, パンク, ファンク, フリー・ジャズの人脈を総動員して作ったアルバム。

On-U Soundからのリリース。

The Pop GroupからMark Stewartも、例の歌とはいえない?ボーカルで参加。

実験的, 前衛的, 攻撃的であるも、うねる, 浮遊感のある心地良いダブ。

Ari-Upは’10にMark Stewartは’23にお亡くなりになられています。

ご冥福をお祈りします。

 

 ・New Age Steppers / Fade away

 

 

 

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先週の「故知新」ですルンルン

 

 

 

Sly & The Family Stone

「Greatest Hits」(’70)

Sly Stone (Sylvester Stewart)を中心に’67に結成されたSly & The Family Stone。

Slyは先日6/9に82歳でお亡くなりになられました。

追悼の意味も込めて聴いていました。

4枚のアルバムをリリースした時点でのベスト盤。

「Everyday People」, 「Thank you」の2曲の米No.1ヒットや「Dance to the Music」などのトップ10ヒットを含むソウル, ファンクな全12曲。

リンクは米38位とそんなにヒットしてないけど、個人的に好きな下矢印

ご冥福をお祈りします。

 

 ・Sly & The Family Stone / You can make it if you try

 

 

Amii Stewart

「Pearls: Amii Stewart sings Ennio Morricone」(’90)

80s好きな人にとっては「Friends」(’84)が一番有名(英12位, 米46位)じゃないか?と思われる米のソウルの歌い手Amii Stewart。

Stock, Aitken & Watermanらしさ炸裂の「Toy Boy」(’87)のSinittaのおばちゃんでもあるようです。

「Sacco and Vanzetti (邦題:死刑台のメロディ)」(’71), 「Nuovo Cinema Paradiso(邦題:ニュー・シネマ・パラダイス)」(’88)などからの曲を、Morricone本人がアレンジ, プロデュース, The U.M.R. Orchestra of Romeを指揮。

 

 ・Amii Stewart / Come Sail away

 

 ・Amii Stewart / Friends

 

 ・Sinitta / Toy Boy

 

 

濱田マリ

「編む女」(’97)

個人的には濱田マリは、モダンチョキチョキズ(未聴)の人, 「ボキャ天」の審査員の関西弁のおばちゃんとしか認識していなかったのですが。

モダンチョキチョキズが解散した年にリリースの濱田マリの2ndアルバム。

「ソロ・アルバムにAutechreが絡んでるやつがある」という話を以前に聞いたような?気がしてたので、投げ売りコーナーのCDを安物買い(10数年前に¥200ぐらい?)しました。

裏ジャケ~表ジャケ共に、特に何の表記も無かったので大冒険(¥200ですが)でしたが、結果当たり !!

1曲だけではあるのですが、バックのトラックをAutechreが演ってる曲がありました。

まだ音楽として分かりやすかった時代のAutechreの芸風で「Autechre ビックリマークアップ」と丸わかり。

「おもろい!」と思ったら土屋昌巳がやってたり、Soft Balletの藤井麻輝も関わってる。

調べるとリリース当時は藤井麻輝と結婚していたんですね。(’05に離婚)

クールなトラックをバックに、濱田マリの力を抜いたアンニュイなボーカルが調和して全体的に良くできてる。

 

 ・濱田マリ / 編む女

丸ブルー Nightmares on Waxがラウンジやってるような土屋昌巳の作編曲, 演奏の「氣愛(Ki-Ai) 」(3:27~)

丸ブルー Autechreの歌ものな「アイレ可愛や」(9:21~)

丸ブルー 例えがマイナーなのもどうかと思うも、ボーカルの具合も似てるしチープでジャングル調の大正九年みたいな「Lucky Charm」(18:20~)

丸ブルー Portisheadみたいなトリップ・ホップ調の「214」(21:29~)

丸ブルー Yazooの「Goodbye 70’s」みたいなシンセの音色やフレーズがそのスジの人には印象的な「It's my Love (r) 」(27:15~)

 

 ・Yazoo / Goodbye 70’s

 

 

Various Artists

「Compost Tech House Selection - Dirty Cache - Tech Tools」(’19)

Fauna Flash, BeanfieldなどCompostからリリースするアーティストの曲を中心に

「Tech House」(テクノ寄りのハウス)のくくりで

Compost Selections Seriesを多く手がけるオランダのRupert & Mennertがコンパイル。

著明な山場はなく、穏やかに展開するミニマルなテック・ハウス。

繰り返しの心地良さ 照れ

 

 ・Beanfield / Elektro-Kraut (Ian Pooley's Moody remix)

 

 

 

 

今回のお気に入りは !!

Martin L. Gore

「Counterfeit E.P.」(’89)

Depeche Modeの中心人物Martin L. Goreの初のソロ。

「宣伝活動なしでどこまでいけるかやってみたい」, 「本当はシークレット・リリースするつもりだった」と本人の弁の6曲入りのEP。

伝統曲1曲を含む6曲全てがカバー。

Tuxedomoon, The Durutti Column, The Comsat Angelsなどの渋い選曲。

布石として?Sparksの「Never turn your back on Mother Earth」は、デペの’87~’88のワールド・ツアー「Music for the Masses Tour」でセットリストに入ってました。

カバーでありながらも元々Martinの愛聴歌なのでしょう、消化して血となり肉となり、Martinの作と言われても全く分からないほど完全に仕上がっています。

デペで言うならリリース時期的にも「Music for the Masses」(’87)の質感に近い。

6曲と言わずにもっと聴きたい…、と言う人のために?カバー集第2弾(初のソロでのフル・アルバム)「Counterfeit²」(’03)へと続きます。

 

 ・Martin L. Gore / In a Manner of Speaking

 

 ・Tuxedomoon / In a Manner of Speaking

 

 

 

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柳川へ行きました。

 

 

柳川は何度も行ったことありましたが、天気も良いしせっかくなのでと川下り(厳密には旧柳川城の堀クルージング)初体験です。

最近はやはり外国人客も多いみたいで「Yanagawa River Cruise」と表記があります。

他の船からは、外国人客相手に受けの良い?「ドラえもん」などを歌う船頭さんの歌声が聞こえたりしていましたが、私たちが乗った船は珍しく日本人客ばかりだそうで(船頭さんが言ってた)外国人に日和った歌は聞けませんでした。

気候も良く、船頭さんのトークなどを聞きながら川の上をゆったりと進むのは気持ちが良いです 船照れ

 

 

 

昼食の前に、沖端水天宮へ参拝しました。

川沿いに鎮座する小さな神社です。

横を川下りの船が通ります。

 

1594年に立花宗茂公(筑後国柳川藩初代藩主)が筑後川の浅瀬を進み無事に柳川城へ入場できたのは、導いてくれた狐火, 狐のご加護によるものと稲荷神社を建立。

その後、京都の祇園社(弥剣神社)、明治に久留米の水天宮を勧請。

現在、地元では「水天宮さん」と呼ばれ、水難除け, 水の恵, 農業や漁業の守護, 子供の守護, 安産の御利益があるとされています。

拝殿には三社の扁額が。

「水天宮」,「稲荷大明神」,「弥剣神社」?(書体が独特で一部字の判読が難しいです)

 

毎年5月3~5日の大祭(水天宮祭)には、神社横に6隻の船をつなげた「三神丸」という舟舞台を浮かべ、水天宮囃子(オランダ囃子)や芝居が奉納されるそうです。

 

 

 

昼食は柳川名物のうなぎのせいろ蒸しを食べに、沖端水天宮の川向かいに見える「若松屋」へ…。

と思いましたが、開店前から既にお店の前に人だかり発生中ですので、これまた近所にある「元祖 本吉屋 沖端店」へ行きました。

こちらも同様に老舗のうなぎ屋で、1681年の創業以来、初代店主が考案したタレと調理方法を今も守り続けているというお店です。

川下りをしている最中に、川沿いの店が見えていたので気になっていました。

店の向こう(写真左下)に川下り中の方々が見えますね。

濃いタレと熱々のうなぎで美味しかったです 爆  笑

「若松屋」でも以前に食べたことありますが、どちらも美味しいので、空いている方で食べると良いと思います。

 

 

 

 

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