友人から「最近どんなの聴いてる?」と聞かれたのに対する返答と、自身の聴いた音楽の記録として書き始めた「音故知新」です。
通勤の行き帰りにカーステで聴いている盤の紹介です
先週の「音故知新」です
Donna Summer
「I remember Yesterday」(’77)
Donna Summerの5thアルバムで、プロデュースはGiorgio Moroder。
同様にGiorgio Moroderプロデュースだった「Four Seasons of Love」(’76)から7ヶ月後にリリースされ、英3位, 米18位のヒット。
収録の8曲中1曲を除いてDonna Summer自身とGiorgio Moroderの作曲。
Moogのシーケンスが有名で心地良い名曲「I feel Love」は英1位, 米16位など世界中で大ヒット。
しかし、「I feel Love」的なミュンヘン・ディスコを期待すると、他の曲は方向性が違って完全エレクトリックな「I feel Love」の方が異端。
「I feel Love」のノリを期待してアルバムを初めて聴いた時は拍子抜けでしたが、全体的にもにソウル~ディスコの好盤。
Donna Summerは'12に肺がんでお亡くなりになられています。
ご冥福をお祈りします。
・Donna Summer / I feel Love
Cutemen
「Check Manifest」(’92)
’90に電気グルーヴに加入、1st「Flash-Papa」(’91)リリース後に脱退したCMJK (Cut Master Jun Kitagawa)とピコリンの2人組。
プロデュースは、自身らと「ラムのラブソング」の作編曲で有名な小林泉美。
ハウス, ブレイクビーツ, アシッドなどの要素を感じるサウンドは、メンバーの初期電気グルーヴの音作りへの寄与を感じさせる。
電気グルーヴっぽかったり808 StateっぽかったりCandy Flipっぽかったり、ボーカルがSoft Balletの遠藤遼一に似てると思うので軽めのSoft Balletみたいな印象も。
ちなみに電気グルーヴ「マイアミ天国」はCMJKの作品。
・Cutemen / 笑わないで
・電気グルーヴ / マイアミ天国
Lindstrøm
「Sirius Syntoms」(’25)
ノルウェーのマルチ奏者, プロデューサー, DJのLindstrøm。
‘03に設立したレーベルでLindstrømの初期作品をリリースしていたFeedelityの活動を再開してのリリース。
アシッド, ハウス, テックハウス, ニュー・ディスコなイージー・リスニング。(けなしてない)
シンセのメロ, ベースラインは高揚感もあり心地良い。
・Lindstrøm / Cirkl
Billy MacKenzie
「Beyond the Sun」(’97)
‘90に解散したThe AssociatesのボーカルBilly MacKenzieの2ndソロ・アルバム。
プロデュースは、Erasure, Bomb the Bass, S-Express, Jimmy Somervilleなどのプロデュースやリミックスやったりで良く名前を見ていたPascal Gabriel。
Pascal Gabrielは割とエレクトリックなお仕事の印象が強いですが、この盤はまあまあエレクトリックな面とアコースティックな面が同居の仕上がり。
Billyの相変わらずの悲哀を感じるボーカルは健在も、うつ病を患っていたところに母親の死などもあり、実は薬物の過剰摂取で’97に39歳で亡くなられており、このアルバムは死後にリリースされています。
The Associatesとしてもソロとしても大ヒットがあるわけではありませんが、Billyが「Musician's Musician」的評価を受けるのは、やはりBillyの歌の存在感にあると思います。
The CureもBillyのことを歌い、Billyに捧げるシングル「Cut Here」(’01)を出しています。
ご冥福をお祈りします。
・Billy MacKenzie / Give Me Time
・The Cure / Cut Here
今回のお気に入りは
New Age Steppers
「The New Age Steppers」(’81)
Adrian Sherwoodが’80にThe SlitsのAri-Upを中心に、Public Image Ltd, Aswad, Creation Rebel, The Flying Lizardsなどなどのレゲエ, パンク, ファンク, フリー・ジャズの人脈を総動員して作ったアルバム。
On-U Soundからのリリース。
The Pop GroupからMark Stewartも、例の歌とはいえない?ボーカルで参加。
実験的, 前衛的, 攻撃的であるも、うねる, 浮遊感のある心地良いダブ。
Ari-Upは’10にMark Stewartは’23にお亡くなりになられています。
ご冥福をお祈りします。
・New Age Steppers / Fade away
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