知人から「最近どんなの聴いてる?」と問われ、その返答と自分が聴いた音楽の記録としての「音故知新」。
通勤の行き帰りにカーステで聴いてる音楽です。
先週の音故知新です
Philip Oakey & Giorgio Moroder
「Philip Oakey & Giorgio Moroder」(’85)
The Human LeagueのボーカルPhilip Oakeyと、この頃は映画音楽も多発で売れっ子の守銭奴状態 だったGiorgio Moroderのコラボ。
映画「Electric Dreams」(’84)の主題歌「Together in Electric Dreams」(’84)が英3位とヒットしたのを受けてのアルバム。
映画はVirgin Recordsが映画業界進出のために設立したVirgin Filmsの第1弾、「映画は意思を持つパソコンが絡むSFラブコメ、The Human LeagueはVirgin所属だし、Giorgio Moroderも作風があれだし最近映画でブイブイ言わせてるし、こいつらにやらせりゃエレクトリックっぽくて丁度いいじゃん 」...、で決まったコラボ。(多分)
人畜無害のエレポップ。(けなしてない)
・Philip Oakey & Giorgio Moroder / Together in Electric Dreams
Akufen
「My Way」(’02)
カナダ人Marc Leclairのデビュー盤。
細かい断片を繊細に再構築した、センス良いテック・ハウスの好盤。
いい感じなのに、その後はあまり活動してなさそうでもったいない。
・Akufen / Installation
Tears for Fears
「The Hurting」(’83)
18年振りの新譜「The Tipping Point」を昨年リリースしなかなかの好盤だった、’81結成のCurt Smith, Roland Orzabalの2人組。
Adam & The Ants, Orchestral Maneuvers in the DarkのAndy McCluskeyがいたDalek IなどのプロデューサーChris Hughesのプロデュースによるデビュー盤。
一般的なブレイクは2ndの「Songs from the Big Chair」(’85)でしょうが、既に曲作りのセンスが素晴らしいのが分かります。
エレクトロニクスの導入は過度ではない、アコースティックな音とバランスのとれたエレポップ。
・Tears for Fears / Pale Shelter
Cosmic Village
「Nice Age」(’98)
Kyoto Jazz Massiveの沖野修也, Mondo Grossoの初期メンバー吉澤はじめなど4人のメンバーで構成のCosmic Village。
YMOのクラブ・ジャズ~ジャズ・ロックなカバー。
Technopolis, Rydeen, Behind the Mask, 東風, タイトル曲のNice Ageとメジャー曲ばかり。
悪くはないんだけど、原曲が好きすぎるからなあ。
Señor Coconutみたいに徹底的にはっちゃけてもらうといいけど….、と言いつつもThe Orbのリミックス並みに原型留めてない東風は、はっちゃける方向性的にどうかなと。(The OrbのリミックスはThe Orbの曲として好き)
これがALFAからリリースのデビュー盤ですが、’01以降は活動(少なくともリリースは)無し?
・Cosmic Village / Technopolis
今回のお気に入りは
Kim Hiorthøy
「Fantasin Finns / Värkligheten」(’02)
当時、結構はまっていたノルウェーのエレクトロニカ・アーティスト。
ノルウェーやデンマークの大学やニューヨークに留学し芸術を学び、グラフィック・デザイナー, イラストレーター, 映像作家などもやってる多彩なキム・ヨーソイ。
1stアルバム「Hei」(’00), シングルやリミックス曲を集めた編集盤「Melke」(’02)からの曲に未発表曲を加えた日本独自企画盤。
オーガニック, ローファイ, 素朴で穏やかで美しささえも感じさせるエレクトロニカ。
↓の曲はAphex Twinをも彷彿とさせる、収録曲では一番激しいぐらいな曲。
国内盤はP-Vine Recordsからのリリースで、この頃はまだこんなマイナーなアーティストの企画盤まで作ってしまおうという、売る側にも当然買う側にもまだ多少の勢いがあった時代。(CDの年間販売数は1998年がピーク)
・Kim Hiorthøy / Politiska Dikten Återvänder
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