先週の「音故知新」です
The Higher Intelligence Agency
「Freefloater」(’95)
英のRobert BirdのThe Higher Intelligence Agency (”The”は付かないことも)の2ndアルバム。
ダブ的, アンビエント的要素すらあるインテリジェント系, AI系のテクノ。
HIAは、Warp RecordsのAI系コンピ「Artificial Intelligence II」(’94)で聴いたのが初めてだったと思います。
突出した曲はないものの全曲落ち着いて聴ける、テクノ~エレクトロニカのイージーリスニング(けなしてない)。
BiosphereやPete Namlookとコラボったりしながら、継続して変わらずいいお仕事しています。
・The Higher Intelligence Agency / Thirteen
Data
「Traslaciones」(’21)
80年代からやってる老舗エレポップのグループのDataかと思って買ったら違いました。
80年代のDataはノルウェーだし、こっちはスペインの2人組のようです。
!DistainやSolitary Experimentsなど(と言っても誰も知らないでしょう)からボーカルを迎え、Depeche Modeのカバーを中心に、Yazoo, Roxy Music, 果てはSuzanne Vegaやドラマ「Stranger Things」のテーマまでカバー。
アナログなシンセの音を期待したもののやはりデジタルな音で風情が無い
・Data / Luka
・Suzanne Vega / Luka
Zaine Griff
「Figvres」(’82)
Zaine Griffの2nd。
「Figures」という曲を収録も、アルバムのタイトルの表記は「Fig(v)res」と「v」表記。
プロデューサーはHans Zimmer
同じくLindsay Kempに師事するKate Bush, 幸宏さん(なぜかキーボード), UltravoxのWarren Cannも参加。
これが縁でか、Zaine, Hans, Warrenは’83の単発ユニットHeldenでも共演。
歌い方もDavid Bowie(Lindsay Kempつながりでもあり)の影響受けてそうなグラム上がりな感も微妙に感じるニューロマ, エレポップを展開。
Steve Strange亡き後、Zaineをボーカルに迎えてVisageの再結成の企画もあったようですね。
・Zaine Griff / Fahrenheit 451
Slowpho
「Hi-Fi Sounds for Young Norwegians」(’02)
ノルウェーのChristian WatkinsとHilde Drangeの2人組み。
ジャズ, ラウンジ系の風味も入れながらドラム&ベース, エレクトロニカ, トリップ・ホップありの幅広い音造りの歌ものです。
ボーカルのHilde Drangeは、ルックスから想像する印象とは違う、Björkをも彷彿とさせる歌い方をする歌もあります。
・Slowpho / Hotel Sleep
今回のお気に入りは
Amy Winehouse & Various Artists
「Back to Black (Songs from The Original Motion Picture)」(’24)
日本でも昨年11月に公開された映画「Back to Black エイミーのすべて」のサントラ。
’03にデビューし、2nd「Back to Black」は英1位, 米7位の大ヒット。
Brit Awardsでは最優秀女性アーティスト、Grammy Awardsでは最優秀新人賞や最優秀楽曲賞するなど表舞台では華やかなAmyも、私生活では薬物とアルコールに溺れ、2枚のアルバムを残して’13に27歳の若さで亡くなられました。
映画は、そんなAmyの伝記ドラマ。
Amyのベスト盤的な意味合いと、Billie Holiday, Dinah Washington, Minnie Riperton, Sarah VaughanなどAmyが影響を受けたアーティストなどの曲も含む珠玉の盤。
通常盤12曲、AmyやThelonious Monk, The Specialsなどの曲を増量した特別盤は26曲収録。
・Amy Winehouse / Rehab
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