先週の「音故知新」です
ティン・パン・アレー
「キャラメルママ」(’75)
‘73に細野晴臣, 鈴木茂, 林立夫, 松任谷正隆でスタジオ・ミュージシャン, プロデューサーとして結成したキャラメルママ。
細野さんの経歴上、はっぴいえんど後のバンド。
翌年、ティン・パン・アレーに改名し、その1stアルバム。
メンバーの演奏はお墨付きの上に、さらに山下達郎, 大貫妙子, 矢野顕子, 荒井由実(松任谷由実), 後藤次利, 高中正義, 南佳孝, 久保田麻琴など日本の音楽シーンを代表する豪華メンバーも参加。
「Choopers Boggie」が圧巻ですが、ベースは細野さんじゃなく後藤次利でギターは高中正義。
・ティン・パン・アレー / Choopers Boggie
The Latin Jazz Quintet
「Latin Soul」(’08)
パーカッション, コンガ奏者のJuan Amalbertが率いるThe Latin Jazz Quintet。
’65にリリースされたもののCD化。
国内盤の帯には「ホアン・アルバート率いる謎に包まれた~」, 「ラテン、バップ、モードが絶妙に融合」, 「最高傑作にしてDJ垂涎の幻のアルバム」とあります。
「DJ垂涎」に惹かれて買ったんだったか?(中古で)
’65ものですが、全く古臭さは感じず、新しくさえ聴こえます。
Ray Charles, Miles Davisやメンバーの手による曲を、センス良い大人なラテン・グルーヴ~ラテン・ジャズで。
・The Latin Jazz Quintet / Rip a Dip
Various Artists
「Ohm Guru presents Future Sound of Italy」(’97)
なかなかアブストラクトで面白いことをやるアーティスト、イタリア人Riccardo RinaldiのOhm Guru。
Ohm Guruはイタリアのクラブ系レーベルのIrmaからのリリースが多いですが、アーティスト名が日本では発禁ものですね
そんなOhm Guruが監修した、ダウンテンポな曲で幕を開けるアブストラクトな内容も基本的にはドラム&ベースなコンピ。
Irmaのサブ・レーベルLa Pazza Internationalからのリリース。
・DJ Rodriguez / Mystic Room
New Order
「厚生年金会館, 東京, 日本 1985.05.01」(?)
8年ぶりに2月に来日してたんですよね。
せめて福岡まで来てくれればいいのに。
悔しいので、聴いてたのは「Low Life」(’85)を引っさげての初来日公演のFM放送音源を収録した海賊盤。
裏ジャケには最後に「Blue Monday」がクレジットされてるのに収録されてない…
ちなみに、翌日の公演は「Pumped Full of Drugs」で映像化されています。
この盤では、それはそれはお聴き苦しいドタバタした演奏とバーニーの超絶下手くそな歌が聴けます。
の「Subculture」(6:22~)なんて特にひどい
Ian Curtisの死後、解散するでもなく、他のボーカリスト探すでもなく、こんなバーニーに歌わせて一緒に心中すること決めたメンバーもすごい。
なんでこんなの聴くか?って?
だってNew Orderだもの(by みつを)
・New Order / 厚生年金会館, 東京, 日本 1985.05.01
今回のお気に入りは
Can
「Ege Bamyasi」(’72)
Holger Czukay, Jaki Liebezeit, Irmin Schmidt, ダモ鈴木(鈴木健次)のクセ者軍団の4枚目のアルバム。
ジャケは、メンバーがトルコ料理のレストランで見たオクラの缶詰。
シングルの「Spoon」も大ヒットするなどCanの中ではポップで聴きやすい盤だと思います。
しかし、ポップとは言えCanのテイストを十分味わえる中毒性の高いサイケで実験的なクラウト・ロック。
ダモ鈴木の、まんま「びたみんしー 」と発音するなど日本語英語でアナーキーで上手すぎない(そもそもそれが気に入られ勧誘されて2ndからメンバーに)歌唱も次の5thまでは堪能できます。(‘73に脱退)
・Can / Vitamin C
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