先週の「音故知新」です
今回は日本勢を主に聴いていました。
Electro Keyboard Orchestra
「Electro Keyboard Orchestra」(’75)
オリジナルは’75にリリースされたものを’03にCD化したもの。
ルパンの大野雄二, 佐藤允彦, 八木正生, 鈴木宏昌, 羽田健太郎, 市川秀男, 大原繁仁, 藤井貞泰の8人の鍵盤奏者が集合。
ドラムはポンタ村上。
ライナーの大野雄二, 佐藤允彦, 八木正生, 鈴木宏昌の4人の対談には、「ピアノ演奏者たちが、単音や2音しかでないシンセのセッティングや演奏に苦労した」, 「ドラムも将来的にはシンセでやったりするようになるのかな」みたいな話が載っています。
日本では「ウィークエンダー」や「ダウンタウンDX」で使用されて有名であろうQuincy Jonesの米テレビドラマ「鬼警部アイアンサイド」のテーマ「The Iron Side」のカバーや対談の4人の作品などを、KORG 700s 10台, KORG 800DV 10台などなど使用して悪戦苦闘しながら一所懸命演奏するモンドなフュージョン~ジャズ。
・Electro Keyboard Orchestra / Ironside
Metal Service
「Yellow Metal Orchestra」(’00)
5CD+Blue-rayの「YMO 1979 Trans Atlantic Tour Live Anthology」も4月末にリリースされますが、そんなYMOの幻の盤
と言いたいところですが、YMOと言ってもYellow Magic OrchestraではなくYellow Metal Orchestra。
と言いたいところですが、今回改めて調べて知ったのは、実はMetal Serviceがバンド名でアルバム名が「Yellow Metal Orchestra」でした。
YMOのメタル~ハード・ロックカバー。
ジャケも「Solid State Survivor」のパロディー。
普段これ系の音楽は聴かない素人な私ではありますが、メタル?ハードロック?みたい!と意外に違和感ないのが「Key (4:47~)」。
意外にシャウト系のボーカルが合う と思うのは「Focus (27:03~)」。
昔から何度聴いても「う~ん…. 」となるのは、ヘッドバンキングしながら聴かないといけなさそうな「Behind the Mask」とか、原曲が原曲だけに「どうだかな~
」と思うのは「君に、胸キュン (8:58〜)」。
5人のメンバーは本来それなりのメタル・バンドのメンバーのようですが、本来YMO好きなのでしょうかね?
・Metal Service / Yellow Metal Orchestra
大沢誉志幸
「Scoop」(’84)
デビュー前から、沢田研二「おまえにチェックイン」(’82), 中森明菜「1/2の神話」(’83)などの作家として評価を得ていた大沢誉志幸の2ndアルバム。
1stは’83.6月, この2ndが’84.2月, 3rdアルバム「Confusion」が’84.7月という怒涛のリリース。
大沢のハスキーな声と、エレポ的~エレクトリック入ったアレンジ(アレンジは大沢本人ではなく大村雅朗なのですが)で好きなんです。
本当は「そして僕は途方に暮れる」収録の「Confusion」が、高校時代に知人から借りて一番聴いていたアルバムなので、ずっと中古CDを(安く)狙っているのですが見ないんですよね…。
・大沢誉志幸 / スロウダンス
Cosmic Invension
「Cosmorama」(’81)
楽器会社の社長が娘である森岡みま(ボーカル, ドラム)を世に出したいがため?に企画した中学生5人組。
‘80のYMO武道館ライブで前座を務めたCosmic Invension。
「コンピューターおばあちゃん」のCosmic Invension。
武道館の舞台にセッティングされたYMOの機材をそのまま使用しての演奏は、全国のYMOキッズの反感を買ったとか買わないとか。
ニセStar Wars的なインスト曲で幕を開け、少年が歌う2曲を除いては森岡みまが歌うテクノ歌謡。
他のメンバーの存在感はあまり感じられないものの、中には豊武能征(井上ヨシマサ)やTo be continuedの佐藤克巳(佐藤鷹)のように後の活動につながったメンバーもいます。
しかし、この子たち(当時年上でしたが)は本当にこれがやりたかったのか?周囲の大人にやらされてた感がしないこともない。
本人たちが演奏しているという特異性を除いたら、やはり普通に森岡みまのアイドル盤?
’82の解散理由が「受験があるので 」と言うのがいい
・Cosmic Invension / YAKIMOKI
「コンピューターおばあちゃん」ネタはで。
今回のお気に入りは
Plastics
「Welcome Back」(’81)
中西俊夫, 立花ハジメ, チカで ’76年結成、’79年デビュー、途中でBOØWY, GLAYなどのプロデュースで有名な佐久間正英なども加入、’81解散。
一応3rdアルバムですが、解散直前に海外リリースのために1stと2ndから選出した10曲を再録したもの。
プロデュースは、Robert Palmer, Duran Duran, Thompson Twinsなどを手がけるAlex Sadkin。
TR-808を使いまくりの、まさに日本のニュー・ウェーブ, テクノ・ポップ。
・Plastics / Copy
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