友人から「最近どんなの聴いてる?」と聞かれ、その返答と自身の聴いた音楽の記録として書いている音故知新。
先週の音故知新です
Tamba Trio
「Avanço」(’63)
Kirk Degiorgio (As One)とIan O’Brienが監修(70年代のソウル, ジャズからフューチャー・ジャズ的な曲を選出)した名コンピ「The Soul of Science」(’00)に収録されていたのでTamba Trioを知って聴き始めました。
リオのナイト・クラブで誕生した、ピアノ・トリオによるボサ・ノヴァの元祖と言われるTamba Trio。
メンバーが微妙に違うTamba 4もあるみたい。
’62にデビューの後、翌年にリリースした2nd。
ジャズ, サンバ, ボサ・ノヴァ、さらにボーカルや独特なコーラス・ワークの融合。
・Tamba Trio / Só Danço Samba
・Tamba Trio / Mestre Bimba (「The Soul of Science」収録)
Various Artists
「Life on Planet Mu」(’14)
μ-ziqのMike Paradinas設立で当初はVirgin傘下だったPlanet Muレーベルですが、’98より完全独立系のレーベルになったようです。
そんなPlanet Muのレーベル・コンピ。
Planet Muと言うとどうしても壊れ系を期待するのですが、期待のμ-ziqも非壊れ系なアルバム「Chewed Corners」(’13)の収録曲からの選出です。
Venetian Snaresが壊れ系代表として気を吐いています。
しかし、壊れ系どうの以前に全体的にこれと言った曲もない印象です。
・Venetian Snares / My Love is a Bulldozer
Robert Hood & Femi Kuti
「Variations」(’23)
デトロイト・テクノのRobert Hoodと、アフロビートの始祖Fela Kutiの息子でサックス奏者のFemi Kutiのコラボ盤。
‘19にパリで行なったライブの模様を収録。
ミニマル・アフロ・ジャズ。
・Robert Hood & Femi Kuti / Variations 3
Prism
「Visions」(’82)
’75結成で’18まで活動していたらしい日本の長寿(だった)バンドの8枚目のアルバム。
1曲目からエレクトロニックでかっこい出だしで期待大も、全体的には普通のフュージョン。
これも中学の時に知人からもらった処分レコードに入ってたやつだったかな。
・Prism / Rhythm of the Lights
今回のお気に入りは
The KLF
「The White Room」(’91)
Jimmy Cauty(The Orbの結成メンバーでもあり)とBill Drummondの2人で’87に結成し、The JAMs(正式名称はThe Justified Ancients of Mu Mu)などの名義で活動していましたが、’88よりThe KLF名義で活動開始。
この盤は、未完成映画「The White Room」のサントラとして製作していたものを手直ししてのリリース。
「スタジアム・ハウス三部作」と称されるアルバムからの3枚のシングルが英米で大ヒット。
アルバムも英3位のヒット。(米39位)
歓声も入りスタジアムでの擬似大規模ライブにも聴こえるので「スタジアム・ハウス」と呼ばれてたんだったか?
ハウスとは思わないんですけどね。
KLFとは、「Kopyright Liberation Front」(著作権解放戦線)の略との説があり、実際に無許可サンプリングしたり、他にも’92のBrit Awardsの会場で客席へ空砲を撃ったり、会場外に羊の死体を置いたりなど問題の多い人たちでもあります。
Brit Awardsでひと暴れした同年に解散を宣言し、The JAMs名義などを含めて過去作は全て廃盤にし、長らく入手困難でしたが、最近になって過去音源のストリーミング解禁や映像のリリースなどを行なっています。
チャートも世間も賑わせたし、クラブ系の音楽へ与えた影響は大きいと思います。
・The KLF / Last Train to Trancentral (Live from the Lost Continent)
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