鹿児島県の出水市は日本最大のツルの渡来地で、毎年10~12月頃に1万羽を超えるツルが越冬のためシベリアから渡来し、3月頃まで出水市に留まります。
ツルが渡来する冬の時期だけオープンする出水市ツル観察センターもあり、観光客もツルを間近に観察することが可能なようです。
先日、いちき串木野市の「羽島崎神社」の記事の際にも書きましたが、出水市に宿をとり「魚松」で飲み食いしただけでなく、出水市に鎮座する箱崎八幡神社にもちゃんと参拝しました。
とにかく箱崎八幡神社もツル、さらには鈴推しです
鹿児島県道373号荘上鯖淵線沿いに一の鳥居があります。
一の鳥居の横には早速ツルのオブジェが。
一の鳥居から続く参道を歩くと、参道の両脇にもツルのオブジェが。
二の鳥居です。
神門前にも狛犬代わり?に大きなツル(狛鶴)が。
神門には日本一の大鈴がかかっています。
伊勢神宮御鎮座二千年, 今上天皇御即位十年の記念事業として、高さ4m, 直径3.4m, 重さ5tもある青銅製総金箔張りで作られた「成せば成(鳴)る。 大願成就の大鈴」です。
鈴にもツルの浮き彫りが。
拝殿の前は一応狛犬も守備を固めていましたが、ツルに比べると存在感が…。
拝殿です。
御祭神:応神天皇, 神功皇后, 竹内宿禰
薩州の島津忠久公が鎌倉より船で下向の際に、博多沖で難破の危険に陥っため、筥崎宮に請願し、難破を回避。
感謝の意を表すために、筥崎宮より御分霊し、薩州の宗主国境鎮護の神として勧請しました。
野田極楽寺(御由緒には「女子校位置」とありますが、「鹿児島県立野田女子校」のことでしょうか?)に建立しましたが、何度か遷宮を繰り返し、二代目島津国久の文明(1469~1487年)の頃に現在地に遷宮。
天正15年(1587年)に豊臣秀吉により、薩州藩は断絶、出水は殿領となり、神社は破壊されました。
慶長の朝鮮役(1599年)の際の島津義弘, 家久の戦功により再度出水は島津家が治めるようになり、神社を復興。
明治15年(1882年)に社殿を造営、昭和55年(1980年)に新社殿が造営、平成27年(2015年)の台風で大きな被害を受けたが、平成の御本殿改修事業で平成30年(2018年)に社殿を改修しています。
拝殿にはかろうじて八幡様のお使いのハトが。
しかし、屋根の飾り物の彫り物はやはりツル….、しかも鈴を引っ張っています。
拝殿の隣には境内社として箱崎稲荷神社が鎮座します。
こちらはさすがに神使としての役割はキツネが死守しています。
稲荷神社の隣には、本殿横から御祭神を近くから参拝することができるように、袖(そで)拝み所がありました。
境内には他に以下のようなものがあります。
夫婦円満, 子授, 子宝のご利益のある「陰陽石」。
願いを込めてくぐると願いが叶うと言う、鈴型の「なせばなる 通り門」。
境内の記念撮影スポットには大鈴のレプリカが。
神馬の前にもツルが。
300年以上生きたとされる武内宿祢がモデルとなっており開運長寿を祈願する「鶴神様(つるかんさー)」を祀る周囲には、カメは万年に加えツルは千年で当然ツルが。
敬宮愛子さまご誕生記念に平成10年(1998年)に建立された寶物鈴殿がありますが、その横にもツルが。
寶物鈴殿に入ると、やはり中にもツルが。
寶物として、神社に伝わる三十六歌仙、神楽面等、そして直径2mmの日本一小さな鈴が納めてあります。
東郷平八郎による「箱崎八幡宮」の書もありました。
十二支の顔出し看板がありましたが、さすがにツル年は無いのでツルはいませんでした
「箱崎八幡神社」と「箱崎稲荷神社」の御朱印をいただきました。
出水市にツルの渡来見学と、ツル推しの神社参拝に訪れてはいかがでしょう。
ツルは1000年×100羽分ぐらい(もっといるか?)で10万年分ぐらいの長生きのご利益がありそうです
出水市の「魚松」で飲むのもオススメです
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