先週の音故知新です
Flash & The Pan
「The 12 inch Mixes」(’12)
’76デビューのオーストラリアのニュー・ウェーブで一応エレポなFlash & The Pan。
’92のアルバム「Burning up the Night」を最後に解散。
’80以降のシングルのミックスを収録した2枚組全18曲。
’76のデビュー・シングル「Hey, St.Peter」のB面「Walking in the Rain」は、Grace Jonesも’81にカバー。
’96に焼き直しリリースの「Walking in the Rain ’96」関係は4つ打ちになってたりしますが、それ以外は80年代らしい素直なリミックスになっています。
・Flash & The Pan / Walking in the Rain ’96 (SF Club Edit)
渡辺香津美
「Kylyn」(’79)
坂本教授, 渡辺香津美共同プロデュース。
それぞれの特徴が存分に感じられる坂本教授4曲, 渡辺香津美3曲, 矢野顕子1曲, Miles Davisカバー1曲。
高橋幸宏, 矢野顕子, 小原礼, 村上ポンタ秀一, ペッカー, 清水靖晃などなど当時の若手の精鋭が参加する、日本のジャズ, フュージョンの過渡期を感じる、将来の方向性を模索する?1枚。
メンバーが多少かぶっているのもあり、この盤にレゲエを導入したら坂本龍一&カクトウギセッション名義の「Summer Nerves」(’79)にも似るような質感。
・渡辺香津美 / I'll be there
Stewart Copeland & Ricky Kej
「Police - Beyond Borders」(’23)
第64回グラミー賞「最優秀ニューエイジ・アルバム賞」を受賞した「Divine Tides」('21)のコンビの新作。
今度は「The Policeの名曲を世界の言語で再現」!
カンナダ語(インド西部), ズールー語(南アフリカ共和国), パシュトー語(アフガニスタン~パキスタン), ウルドゥー語(インド~パキスタン), ヒンディー語(インド中部~北部), 北京語などによるThe Policeのカバー。
他の誰かがやってる単にエスニックなカバー曲というわけではなく、やはりStewart Copeland本人のタイトなドラム, ハイハットが聴けるという点がいい。
・Stewart Copeland & Ricky Kej / Every Breath you take
Various Artists
「Peacefrog Compilation vol.1」(’96)
エレクトロニックな音源をリリースするUKのPeacefrog Records。
意外なところでは、Nouvelle VagueやLittle DragonもデビューはPeacefrogからですね。
Peacefrog Recordsの音源を、日本のテクノ・レーベルSublime Recordsがコンパイルしたシリーズでvol.3まであり。
Luke Slater, Lukeの別名義Planetary Assault Systems, Daniel Bell, Neil Landstrumm, Dan Curtinなどミニマル~デトロイトなど硬派なテクノをコンパイル。
・Dan Curtin / Parallel
今回のお気に入りは
電気グルーヴ
「Decade 2008-2017」(’17)
「J-Pop」(’08)から「Tropical Love」(’17)までの4枚のアルバム, 2枚のミニアルバム, 5枚のシングルから選出の13曲にライブ音源1曲の全14曲。
曲間もノンストップミックスのような曲のつながりもスムーズで、曲も統一感があり、ベスト盤ですがオリジナル・アルバムのように聴ける1枚。
才能, 実力ある陽キャが本気で真摯に悪ふざけをやってるのがカッコいいと思ってる電気グルーヴですが、これは真面目に聴こえる曲が多く、最後はまったりなインスト続きで終わる、聴きやすくもあり万人にオススメできるベスト盤。
↓はベスト盤宣伝用の、収録曲のDJミックス。
・電気グルーヴ / Decade 2008-2017 Digest (Mixed by DJ Tasaka)
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