先週の音故知新です
Dave Grusin
「The Yakuza - Original Soundtrack」(’17)
アメリカの、ジャズ・ピアニスト, 作曲家, 編曲家, プロデューサーであるDave Grusin。
これは、Sydney Pollack監督のアメリカ映画「The Yakuza」(’74)のサントラ。
映画の方は「日本の暴力団に誘拐された旧友の娘を救出するためにアメリカ人の元刑事(Robert Mitchum)と元ヤクザの男(高倉健)が協力し、日本を舞台に展開するサスペンス・アクション映画」らしい。(未見)
サントラは、ヤクザ+ジャズ・ピアノの化学的融合「ヤクザ・ジャズ」
(謎
)
…を期待していたのですが、さすがに「卒業」(’67), 「天国から来たチャンピオン」(’78), 「トッツィー」(’82), 「グーニーズ」(’85)などなどの数多くの映画音楽も手がける手練れ。
そこはちゃんと和風の映画音楽としてしっかり仕上げています。
「The Big Fight」と、タイトルから推察すると一番激しく盛り上がりそうな曲でさえ↓のリンクのように、張り詰めた空気感, 緊張感溢れる和風で美しい一曲に。
CDは中古屋で安く入手したのですが、今回調べると1500枚限定のレア盤?
・Dave Grusin / The Big Fight
British Electric Foundation
「Music for Stowaways」(’81)
‘80にThe Human Leagueを脱退したMartyn WareとIan Craig MarshがHeaven 17としてリリースする前のプロジェクト。
当初のリリースはカセットのみ、途中アナログ盤でリリースされましたが、42年の時を経て今回めでたくCDでのリリースです。
初期The Human Leagueの音作りにはこの2人が大きな役割を果たしていたことが分かる、プチ実験的なインストもの。
Heaven17のヒット「(We don't need this) Fascist Groove Thang」(’81)の原曲「Groove Thang」も収録。
・British Electric Foundation / Groove Thang
サディスティック・ミカ・バンド
「天晴」(’89)
桐島かれんをボーカルに迎えて再結成したサディスティック・ミカ・バンド(Sadistic Mika Band表記がMica表記に変更)の13年ぶりのアルバム。
ボーカル以外のメンバーの加藤和彦, 高橋幸宏, 高中正義, 小原礼は変わらず、一部に坂本教授, 忌野清志郎もゲスト参加。
加藤氏もあまり歌ってないし、高中っぽい曲もあるものの、当時の幸宏さんの音の感じにも近い、幸宏さんの歌の比重も大きい、幸宏さん色が全体の6~7割ほど占めているような印象。
このメンバーでは、同年にライブ盤を1枚出して活動終了。
ノリノリで楽しそうに歌ってくれてた木村カエラをボーカルに迎えての’06の再再結成の時の方が好き。
・サディスティック・ミカ・バンド / Boys & Girls
Michael Mayer
「DJ-Kicks」(’17)
Michael Mayer?だれ?状態でしたが、’95から長年続くDJ-Kicksシリーズの信頼性で購入しました。(中古で安かったというのもありますが)
DJ-Kicksシリーズは様々なアーティストによるDJミックスを収録したもので、Carl Craig, Nightmares on Wax, C.J. Bolland, Claude Young, Kruder & Dorfmeister, Stacey Pullen, DJ Cam, Smith & Mightyなどなど初期には結構購入してました。
ビートの無いチルな曲に始まり、自身の曲や自身のリミックス仕事の曲などを交えながら粛々と、ビートや歌ものなどの若干圧の強い曲で地味に盛り上げながら、最後はミニマル~アンビエントでありながらも高揚感さえ感じるJon Hopkinsの曲で〆るという展開。
DJ, プロデューサーとしても活動するMichael Mayerは、テクノ系レーベルKompaktの創設者でもありました。
・Jon Hopkins / Abandon Window (Moderat remix)
今回のお気に入りは
Banabila / Vloeimans
「VoizNoiz 3 - Urban Jazz Scapes」(’03)
オランダの作曲家Michel Banabilaと、同じくオランダのトランペット奏者Eric Vloeimansの単発コラボ盤。
電子音をアクセサリー的に使ったフューチャー・ジャズ。
当時、雑誌「REMIX」のレビューで見て買ったんじゃなかったかと。
結構面白いので、1と2を見つけたら買おうと思っていたのですが、Banabila単独のアルバムとして「VoizNoiz」(’00)と「VoizNoiz II」(’01)が出ているようです。
まだ未遭遇です。
1と2の内容はフューチャー・ジャズではなく、より実験的なようで、そっちも面白そう。
・Banabila / Vloeimans // Tapes Hv (Rmxd)
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