先週の音故知新です
TLC
「Essentials」(’23)
アメリカのT-Boz, Left Eye, Chilliの女性3人組、TLCのベスト盤。
TLCは3人の頭文字。
当時、デビュー・シングルの「Ain't 2 Proud 2 Beg」(’92)と「Hat 2 Da Back」(’93)が好きで良く聴いていたのですが、ベスト盤を聴くと意外にNew Jack Swing混じりで元気なこれらの曲が全体からは浮いていて、他の曲は割と正統派のR&B。
‘02の4thアルバムのリリース後にLeft Eyeが事故死して以降、かなりのブランクがあり、残った2人で’17に5thアルバムをリリース。
・TLC / Hat 2 Da Back
Kraftwerk
「Endless」(’17)
アルバム未収録曲を集めたブートもの。
個々の音源は所有の盤のあちこちに収録されていて結局は持ってると思うのですが、こんなやつを見つけると結局買っちゃうんですよね…。
古くは「Trans Europa Express」(’77)収録の「Showroom Dummies」のFrench versionから「Tour De France Soundtracks」(’03)収録の「Tour De France Étape 3」のAlternate mixなどの8曲入り。
・Kraftwerk / 電卓
B12
「Electro-Soma」(’93)
Michael Golding, Steve Rutterの2人組。
それ以前にも自主レーベルB12からリリースしていたようですが、Warpからの初リリース盤。
Warpが一時期推していたAI系の一派で、それ系のコンピ「Artificial Intelligence」(’92)(Musicology名義で収録)や「Artificial Intelligence II」(’94)にも収録されています。
AI系らしく、デトロイト~IDMな音作り。
・B12 / Telefone 529
Die Doraus Und Die Marinas
「Blumen Und Narzissen」(’81)
学校の音楽授業で「グループで音楽を作る」という課題を受け、Andreas Donauが学友の女性と「Fred Vom Jupiter」を作成。
学校での評価は低かったものの、ノイエ・ドイッチェ・ヴェレの異色レーベルAta Takに持ち込むとリリース決定!
その曲を含む、Andreas Donauと学友の女性陣Die Marinasによるユニットのデビュー盤。
学校の課題をやっつけたノリでノイエ・ドイッチェ・ヴェレの中でも異色な牧歌的でチープな仕上がり。
Der Planなどユニークな音源をリリースするレーベル、Ata Takの中でも異色の作。
・Andreas Dorau Und Die Marinas / Fred Vom Jupiter
今回のお気に入りは
Gil Trythall
「Country Moog (Switched on Nashville) / Nashville Gold (Switched on Moog)」(’07)
アメリカのピアニストであり電子音楽家であるGil Trythallの、「Country Moog」(’72)と「Nashville Gold」(’73)をまとめて、さらに未発表曲などのボーナス3曲追加のお買い得CD。
タイトルからして分かるようにWalter Carlosの「Switched on Bach」(’68)に影響を受けている、Moogでカントリー!な盤。
モンドで牧歌的でいい。
Gil (Gilbert) Trythall氏は、つい先日(’23.02月)92歳でお亡くなりのようです。
ご冥福をお祈りいたします。
↓は以前にご紹介したコンピ「Best of Moog - Electronic Pop Hits from the 60's & 70's」にも収録されています。
・Gil Trythall / Foggy Mountain Breakdown
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