先週の音故知新です
矢野顕子
「矢野顕子、忌野清志郎を歌う」(’13)
タイトルそのままに、忌野清志郎のRCサクセション, HIS, ザ・タイマーズなどのバンドやソロ曲のカバー集。
清志郎の個性豊かな楽曲を、あっこちゃんが個性豊かに歌い上げる。
ボーナス的に1曲だけあっこちゃんの「はじめてのやのあきこ」(’06)収録の「ひとつだけ」の清志郎とのデュエットが収録。
「忌野清志郎(の曲)を歌う」という趣旨からは外れてはいるのですが、大好きな名曲を2人のデュエットでどうぞ↓
・矢野顕子 & 忌野清志郎 / ひとつだけ
Oval
「Romantiq」(’23)
独のMarkus Poppの独りユニットとなったOvalのThrill Jockeyからリリースの新譜。
フランクフルトのDeutsches Romantik-Museumのグランド・オープンのためにデジタル・アーティストRobert Seidel(今回の盤のアートワークも担当)と行った音と映像のコラボ作品を発展させたもの。
↓のPV映像もRobert Seidelによるもの。
ノスタルジックでエレガントで美しいエレクトロニカ。(個人的にはちょっとシンセの音がきれい過ぎなぐらい)
・Oval / Touha
George Winston
「Night」(’22)
「Autumn」(’80), 「Winter into Spring」(’82)以来に聴いてみました。
Windham Hillからリリースされていた上記のアルバムなどで、ニューエイジ~リラクゼーション系のピアニストとしてブレイクしました。
漂う雰囲気には大きく変わらぬ芸風を感じますが、オリジナル曲に加え、Leonard Cohenなどのカバー曲、さらには喜納昌吉の「花~すべての人の心に花を~」のカバーまで収録。
「秋」~「冬~春」~「夏」の季節シリーズのアルバムもありましたし、ゾンビの「夜: Night of the Living Dead」~「夜明け: Dawn of the Dead」~「昼: Day of the Dead」のように今回の「Night」もシリーズ化?と思っていたのですが…
つい先日(’23.06.04)にお亡くなりになられています。
ご冥福をお祈りします。
・George Winston / Hana (a Flower for your Heart)
Yes
「90125」(’83)
ほぼ解散状態だったYesが、ボーカルもTrevor Rabinに変わり、プロデューサーはYesの「Drama」(’80)にボーカルとして参加し不評だったTrevor Hornの上、J.J. JeczalikやGary Langanも参加のThe Art of Noise勢が支援した新生Yes。
以前からのファンからは「90125Yes」と呼ばれ別物扱いされるほど、それまでとは違う作風で賛否がかなりあったよう。
エスニック調のアレンジがあったり、コーラスがきれいだったり、プログレ上がりらしいプログレっぽい曲もあり、The Art of Noiseを彷彿とさせるドラムも少し、など結構面白い。
購入当時(80年代後半の廉価版CD)は大ヒットの「Owner of a Lonely Heart」以外はつまらないと思っていましたが、改めて聴くとこちらの耳の守備範囲が広がったか。
・Yes / Leave it
今回のお気に入りは
Portishead
「Dummy」(’94)
’91に英ブリストルで結成のPortsheadのデビュー盤。
Massive Attack, Smith & Mightyと並ぶ、ブリストル・サウンド, トリップ・ホップの元祖であり3大巨頭。(世間的にはダメでも、個人的にはSmith & Mightyも入れとく)
冷たく, 寒く, 暗く, 重い空気の中に存在感を主張するBeth Gibbonsの切なく物憂げな歌。
Beth Gibbonsは、‘13の「Q誌の選ぶ歴史上もっとも偉大な100人のシンガー」で第70位に選出されています。
ちなみに1位 Elvis Presley, 2位 Aretha Franklin, 3位 Frank Sinatra, 4位 Otis Redding, 5位 John Lennon~。
Portisheadは解散したとは正式には言われてないと思いますが、「Third」(’08)以来リリースはないですね。
新譜が聴きたい。
・Portishead / Glory Box
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