先週の音故知新です
Dopplereffekt
「Gesamtkunstwerk」(’99)
Japanese TelecomやDrexciyaのメンバーでもあるGerald Donaldによるデトロイト・テクノ~エレクトロのDopplereffekt。
DJ Hell率いるInternational Deejay Gigoloに移籍したのをきっかけに?、過去の「Fascist State」(’95), 「Infophysix」(’96), 「Sterilization」(’97)のシングルをコンパイルしたもの。
発表年が違っても芸風は一貫(ワンパターン?)してて違和感無しな、Kraftwerk好きなんだろうなと思わせる部分もあるエレクトロ。
・Dopplereffekt / Sterilization
Parralox
「The Oxy Mashup - Dedicated to Parralox and Electronic Music」(’09)
近代エレポップの良心、オーストラリアのParralox。
普段はDepeche ModeやThe Human Leagueなど80sエレポッパーの心の琴線に触れまくりなカバーを時折交えながら’08から活動を続けています。
日本のリミキサーOXYが「Dedicated Parralox and Electronic Music」ということで、ParraloxとCliant, アイラミツキ, 鈴木亜美などの曲をマッシュアップした6曲。
鈴木亜美「Ten」のオリジナルは聴いたことなかったのですが、その「Ten」とParralox「In the Night」のマッシュアップはかなりPerfume感が...、と思ったら「Ten」は中田ヤスタカものなんですね。
・Parralox × 鈴木亜美 / Ten in the Night (The OXY Mashup)
Curiosity killed the Cat
「Keep your Distance」(’87)
シングル「Dawn to Earth」('86)でデビューの4人組。
全員がモデル上がりと当時聞いてたような気もするのですが、モデル上がりはボーカルのBen Volpeliere-Pierrotだけでした。
見た目のミーハーさとは裏腹に、ブルー・アイド・ソウルの好盤です。
「Down to Earth」3位、「Ordinary Day」英11位、「Misfit(再リリース)」7位などのシングルヒットを含み、アルバム自体も英1位を獲得。
90年代に入りバンド名をCuriosityに変更し、実質3rdアルバムを’94にリリースして解散。
・Curiosity killed the Cat / Ordinary Day
Yamo
「Time Pie」(’96)
元KraftwerkのWolfgang Flürのプロジェクトで、この名義では唯一のアルバム。
Mouse on MarsのAndi TomaとJan St. Wernerがプロデュースしており、実際にMOMの影響を強く感じます。
Kraftwerk感を期待して買うとダメでしょう。
と言っても、‘87にKraftwerkを脱退して10年近く経ってからのお仕事ですし、今さらKraftwerkも何もってところでしょうが。
クラトロック的テクノな「Guiding Ray」なんかは、初期Kraftwerkっぽいと言えないこともないか?
基本、MOMのアルバムと言われても分からないかも。
・Yamo / Mosquito (Hunting feels better)
今回のお気に入りは
The Cinematic Orchestra
「Every Day」(’02)
’99のデビューから現在までNinja Tuneからリリースを続けるフューチャー・ジャズのユニットの2ndアルバム。
中心人物であるプロデューサーのJason Swinscoeはジャズ, 映画音楽オタクらしい。
ソウルの大御所Montella Bass、UKヒップ・ホップのRoots Manuvaも参加で、ソウル感, ヒップ・ホップ感も加わった、スモーキーでジャジーでゴージャスな一品。
The Cinematic Orchestraは、坂本教授のトリビュート盤「a Tribute to Ryuichi Sakamoto - to the Moon and Back」(’22)にも参加してましたね。
らしく?「トニー滝谷」のサントラから「DNA」をリモデルしてました。
・The Cinematic Orchestra / Evolution
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