先週の音故知新です
Blancmange
「Expanded Mindset」(’20)
‘79にNeil ArthurとStephen Luscombeで結成、80年代にヒットを飛ばしていたエレポ・バンドのBlancmange。
90年代~00年代にブランクがあったものの、「Blanc Burn」(’11)で復活して以降はコンスタントにリリースしています。
今回の盤は、フルアルバムとしては14枚目?
同じく’20にリリースされた「Mindset」のリミックスもの。
現在Blancmangeは、Neil Arthurの独りユニットになっているようですが、Neil Arthurはブレずにエレポをやってますね。
・Blancmange / Sleep with Mannequin
Various Artists
「Real World 25: Classic Tracks & Hidden Gems - 25 Years of Musical Discovery」(’14)
‘89にPeter Gabrielが設立したレーベルReal Worldの25周年を記念した48曲入りコンピ。
メジャーどころ?は、Peter Gabriel, Afro Celt Sound System, Adrian Sherwood, Sheila Chandraぐらいで、世界のワールド・ミュージック, ポップ・ミュージックが堪能できます。
Nusrat Fateh Ali Khanなどと一緒に富山民謡「こきりこ節」が入っているのを聴くと、「こきりこ節」も確かに海外からすればワールド・ミュージックだよなと認識も新たに新鮮に聴けます。
・廣田丈自 / Kokiriko Melody(こきりこ節)
Betty Boo
「Boomerang」(’22)
The Beatmastersと組み、90年前後にヒットを飛ばしていたBetty Boo。
特定世代のエレポ好きなニッチな層の心をつかむThe Human Leagueのサンプリング曲で幕を開ける30年振りの3rdアルバム。
シングルも何曲か切ってるみたいですが、チャートでの目立ったアクションもなく、アルバムはUKでも45位みたい。
認知されるにはヒット曲が欲しかったですが、リリースが「Betty Boo Records」からと自主レーベルのようで、宣伝力が大手のようには足りなかったか?
頑張ってる感はあるんですが。
同じく80sのTom Tom ClubをサンプリングしたLatooの「Big Energy」は大ヒットしましたが、Betty Booも評価してあげて欲しい。
・Betty Boo / Get me to the Weekend
・Latto / Big Energy
Daft Punk
「Homework」(’96)
フレンチ・ハウス, フレンチ・エレクトロのDaft Punkの1st。
Michel Gondry監督の独特なPVが印象的な「Around the World」は、英, 米, 伊, 加などのダンス・チャートで一位を獲得しています。
‘16にはThe Weekendと共演したり、ディスコ, ダンス・ミュージック界での影響力も大きかったと思いますが、残念ながら’21に解散。
’01の故松本零士氏のアニメとのコラボも良かったですね。
・Daft Punk / Around the World
今回のお気に入りは
坂本龍一, David Byrne, Cong Su
「The Last Emperor - Original Soundtrack」(’87)
ご存知、坂本教授がグラミー賞(最優秀オリジナル映画音楽賞)を受賞した「The Last Emperor」のサントラです。
テーマ曲ももちろん良いのですが、個人的に好きなのは「I want a Divorse」。
第二皇妃の文繡が溥儀との離婚を決意し、雨が降る中に晴れやかな顔で傘を捨てて出て行くシーンに使用されていた「I want a Divorse」です。
映画館でこの曲が流れた時には「映像, 心情と合ってて、なんて素晴らしい曲だ!」と思ったのを覚えています。
「離婚したい!」ってタイトルじゃなんなのでか、その後は「Rain」のタイトルで通ってます。
以下は、映画のシーンの「I want a Divorse」と、ライブの「Rain」。
・坂本龍一 / I want a Divorce (from "The Last Emperor")
・坂本龍一 / Rain (Playing the Orchestra 1988 @ NHKホール)
クリックしていただければ幸いです。
にほんブログ村