先週の音故知新です
The Black Dog
「Music for Photographers」(’21)
Plaidとに分裂して以降、IDMやったりアンビエントやったりしているKen DownieのThe Black Dog。
今回はアンビエントな盤。
Music for ~とタイトルのついたものは「Music for Adverts」(’96), 「Music for Real Airports」(’10)に続いて3枚目。
今回のコンセプトはネットで見てみると、パンデミック下の2年の間に撮影した街や建造物の写真と音楽をリンクさせた作品だとのこと。
ビートのある曲は少なく、実験的で陰で多少の闇, 病みを感じるアンビエント。
・The Black Dog / Dust Bunnies
シーナ & ザ・ロケッツ
「真空パック」(’79)
細野さんプロデュース、松武秀樹氏も参加の博多めんたいロックが電化した2nd。
と思いきや、細野さんの名曲「You may dream」, YMOのライブでもお馴染み坂本教授の「Rocket Factory」, 幸宏さんの「Radio Junk」の印象が強いだけで他の曲の電化はそこまで進んでいない印象。
シーナさんの奔放なボーカルが乗るテクノポップ, ニューウェーブ+博多めんたいロック。
シーナさんは'15に逝去されています。
・シーナ & ザ・ロケッツ / ユー・メイ・ドリーム
The Cars
「Heartbeat City」(’84)
Ric OcasekとBenjamin Orrの2人のボーカル(Ricがメイン)を中心とするアメリカのバンド。
5枚目の本作で大ブレイク!
もともとアメリカでは珍しい若干ピコったニューウェーブのバンドでしたが、今作でよりエレポ寄りに、さらにポップに。
収録の「You might think」のPVは、第1回MTV Video Music Awardsで最優秀ビデオ賞を受賞。
シングル「Hello again」のPVの監督はAndy Warhol。
Benjamin Orrが’00に、Ric Ocasekが’19に逝去されています。
The Cars / Drive
Various Artists
「Lo Recordings vol.2: Collaborations」
Sonic YouthのThurston MooreやSusumu Yokota、Red SnapperなどもリリースしていたLo Recordingsのコンピ。
「Esotericな音楽をリリースする」(「研究社 新英和中辞典」によると、Esoteric=秘儀的な, 秘密の, 深遠な, 難解な)というレーベルのポリシーの下、「Collaborations」のタイトル通り、Luke Vibert, David Toop, Bedouin Ascent, Funki Porcini, Mike Flowers, Scanner, David Cunninghamなどなどの曲者達の共作が並びます。
・The Slack Dog Ensemble / Ruff Dog
今回のお気に入りは
Deee-Lite
「World Clique」(’90)
在日韓国人で坂本龍一NHK-FMサンドストリートのデモテープ特集で採用歴もあるテイ・トーワが在籍したDeee-Lite。
自ら冗談で?「教授の弟子です」と言ってたこともあるテイ・トーワが、New Yorkのアート・スクールへの留学中に、ロシア人DJ、ダンサー, ボーカルのアメリカ人に誘われて加入。
デビューの「Groove is in the Heart」が、米ダンスチャート1位, ビルボード4位, 英2位などの大ヒット。
ハウス, ファンク, テクノなどなどの融合、見た目はきらびやかでサイケ、1stにしてこの完成度!
アルバムのここそこに、YMOや坂本教授の曲のサンプリングも。
‘92の2ndリリース後にはテイ・トーワは脱退し、バンドは’94に3rdをリリースした後、’96には解散。
・Deee-Lite / Groove is in the Heart
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