個選として忘れたくないこと ② | さかたのみかん

さかたのみかん

みかん農家として独立したので、タイトルを変えました。
家業は相変わらず、肥料屋です。

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仕事中にふと思い出しました。

個別の名前が分かってしまうと支障が出ますので、伏字にします。

A「○○産のみかんなんて、○○では全く目にかけられないんですよ」
B「大丈夫、県内ではやっぱり一番の産地という認識は変わらないから」

これ、どういう意味なんでしょうね。

県内随一の産地なのに、他県に行くと「あっそ…」くらいの扱いになってしまう悔しさということですかね。

そういうことでも、正直、気持ちが分かりません。

だって、私が作ってる産地なんて、福岡県内でもほぼ知られてません。
箱詰め作業は実家の倉庫でやってますが、住宅街のために、通りかかる方から話しかけられることもあります。

「どこで作ってんの?」
「大牟田の上内ですよ」
「?????どこ??????」

隣の市なのに、こんな具合ですよ。
知ってる方は「あの辺のみかんはうまかもんね」ということもありますが、まだ1人しかお会いしてません。

だからってそんなことどうでもいいです。

そもそも、産地の名前で勝負するような時代じゃありません。

和歌山だろうが愛媛だろうが、福岡だろうが、うまいもんはうまい、マズイもんはマズイ。

これがお客様の声であり、求める物ですよ。

私たちは個人選果をして個人販売しているんです。

産地でなく、私たち自身がブランドであり、みかん自身がブランドでしょう。

だからこそ、「さかたのみかん」と名付けているわけです。

最初の会話に戻りますが、もし市場でそんな思いをしているのなら、言葉は悪いですが、市場の都合の良いように扱われているだけです。

それを覆したいなら、今以上のみかん、「うまけりゃ問題なかろうが」ってやつを作るしかないのでしょう。