アパート住まいがこういうことに脆いことがよく分かりました。
まず、アパートの水が出なくなったのは日曜日からでした。
町の断水が始まったのが一昨日の火曜日からですから、2日も前から水が出ていませんでした。
原因は水道管の凍結。
一軒家と違って、地上を通ってる配管が長く、貯水槽に貯まらないと各家庭に流れないのも構造が脆弱ですね。
そもそも、最低気温がマイナス5度の予報が出てました。
「水は零度で凍るんだぞ」と子供に得意げに話していたくせに、経験がないとは怖いもので、マイナス5度でも水道管が凍結するとは全く考えませんでした。
九州では台風による停電なんかは慣れています。
アパートの場合、停電でも貯水槽の水が切れれば水が出てきませんが、それでも何度も経験してることだと肝が据わってるもんですね。
水が出ないことが発覚してからは、すぐに近くのドラッグストアに水を買いに行きました。
二箱買って、ペットボトル12本分。
その時はまだまだ水もあり、「やっぱりアパートだけなんだな」と残念な思いながらも、品切れになる心配がないだろうとまだ高を括っていました。
そして次の日、なんとも町全体が断水。
まずは山間部の山川、高田地区、そして瀬高地区まで。
ここまで水が出なくなって3日。
気温も上がってきたし、もうそろそろ汲み上げられるだろうと思っていた一縷の望みを断たれた思いでした。
しかし、幸いにも今回は断水だけ。
電気もガスも通ってる。
ところが、ガスを使う用途がない。
水が少ないということは、洗い物ができない。
洗濯物は溜まるし、食事をすればこれも洗い物が溜まる。
ここに紙皿でもあれば便利だったかもしれません。
それでも、食事はどうにかなりますよ。
ちょっと足を伸ばせば、飲食店が開いてますから。
風呂もね、入りたいけど、冬ですから1日2日くらいは入らなくても良いでしょう。
とは言え、小学校が急遽早めの下校になった日の温泉は気持ち良かったし、前向きになれました。
一番の問題はトイレ。
大のほうに捻って、流れる水の量が大体5リットルというのも今回初めて知りました。
5リットルって2リットルのペットボトル12本の内の2割強。
これを毎回流してたら、いくら水を汲んできても足りません。
当然のことながら、小の時は流さない選択をするしかありません。
これが一番のストレスでした。
ここで、なぜ風呂に水を張ってなかったのかととてつもなく後悔します。
今回は市も給水所を作り、災害対策本部を立ち上げ、必死に対応しているようです。
おかげで、昨日から順調に水が出始めました。
これまでも震災でも1週間持ちこたえればどうにかと言われていましたが、まさしくそうなのかと実感しました。
断水だから4日目くらいに、そんな生活に少しずつ慣れ始めてました。
精神が順応し始めてる感じでしたね。
しかし、独居老人の方々はそんなこと言ってる場合ではなかったかもしれません。
私もアパートの水が出なくなってから、アパートの問題なのか、市の上水道の問題なのか、それすら分からないのがどうにも不安だったために、隣の管理人さんに尋ね、そこから話をするうちに私の気持ちも落ち着いてきました。
これまた被災地で言われていることですが、近所とのコミュニティが大切なのも今回よく分かりました。
というわけで、「お風呂の水は、できる限り貯めておいたほうが危機管理に繋がる」ことを学びました。