今年は3月が異常に暖かかったために、桜も早く咲きましたが、みかんの花も同じです。
現在、剪定をしていますが、花と芽の区別がはっきりとしてきたために、剪定がやりやすくなってきました。
ということは花が例年よりも早く咲くということですし、同時に剪定できる時期も早く終わるということになります。
数年前に同じようなことを書きましたが、みかんの花と芽の紹介をしようと思います。
まずはみかんの花です。
これは有葉花です。
シュッと尖ってる部分が葉になり、その中にある丸いのが実になります。
続いて、芽です。
上の有葉花と同じようにシュッとした部分(芽)がありますが、よく見るとその中に実がありません。
一見すると、有葉花も芽も同じように見えますが、そのように差があります。
それを判断して剪定をします。
実際は、こんなに小さな部分を見て判断しているわけではなく、芽が出ているということは去年みかんが成った枝、花が来ている枝は去年みかんが成っていないというように大別できます。
それは枝を見ればわかります。
わかりますが、こうやって芽が動いてくるとそれが尚わかりやすくなるということです。
最後にもう一つの花を紹介します。
直花です。
これは有葉花と違い、丸い実の外側にシュッとした葉がありません。
みかん農家には好まれない花です。
「直花=葉を伴っていない花」ということですが、ここで言う葉は花自身を育てるための葉がないということです。
葉がない→光合成しない(鈍い)→大きくならない
良いことは何もありません。
しかも、この枝、直花が有葉花かという以前に、葉が全くない枝に花ばかり来ています。
本来、葉がない枝には、その枝自身が生き延びるために葉(芽)を出すものです。
その習性を利用するのが予備枝剪定ですが、そんな枝に花ばかりということは、この木は表年であり、かなり花が多いんではなかろうかという予想ができます。
逆に芽が多い木は花が少ないので、裏年ということになります。
つまり花と芽のバランスが取れなければ、連年結果をさせるのは難しいと言うことになります。
みかん農家にとっては当たり前の話ですが、一つのトリビアとして知ってるとどこかで使えるかも。
かも?
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