アジア市場で化学肥料原料の取引価格が上昇している。
値上がりしているのは主要品目の硫安(硫酸アンモニウム)や尿素などで直近底値から2~5割高い。
海外大手メーカーの減産や新興国の需要拡大が背景だ。
海外価格の上昇が続けば全国農業協同組合連合会(全農)の国内の肥料販売価格に影響する可能性がある。
農家のコスト増要因となりそうだ。
肥料の3要素の1つ、窒素分を供給する硫安のアジア市場の取引価格は現在、1トン160ドルで2009年6月から45%上昇。
尿素も同370ドルと08年秋から2割強高い。
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このニュースを見たときの最初の感想は「これって一昨年のニュース?」でした。
けど、どう考えても違うし、窒素は逆に下がってるくらいに思っていました。
メーカーさんにも確認してみると、確かに窒素は値上がりしているようです。
今まで肥料年度は毎年7月だったんですが、今年から6月に変わるようです。
多分、水稲用肥料の金額を早く決めることにより、それ相応の対応を願うと言ったところなのではないかと思います。
まだわからないことですが、こんなニュースを見聞きしていると、今年の肥料価格も下げはあまり期待できないでしょうね。
作物価格が低迷する中での肥料原料の値上がりは、かなりの痛手ですが、農家サイドでのこれ以上のコストダウンはできないところまで来ているでしょう。
もうわかっていることですが、売上を上げないとどうしようもない局面にあるんじゃないでしょうか。
そのために、やるべきことはそれぞれに違うと思いますが、すでにわかっているでしょう。
それを実行に移すか移さないかの大きな選択が迫られていると思うのは、私だけではないはずです。