今年も、もうお盆ですね。
7月の多雨のために、あっという間に盆が来たように感じます。
さて、盆ということは、イチゴ育苗で最初のポイントが来ることになります。
それは「体内窒素の測定」です。
実際に測定するかどうかは、それぞれですが、測定時に窒素が切れすぎていてはいけません。
これが二番果が遅れる一つの要因です。
普通苗ならば、あと1ヶ月くらいで定植を向かえますが、体内窒素測定時に低すぎると窒素の葉面散布を勧められますが、気休めにしかなりません。
さて、今年はかなり早い時期から寒冷遮をかけている育苗床を多く見ました。
お客さんに聞いてみると、「根を張らすためみたいよ」ということでした。
7月は結果的に多雨で低温でしたが、それまでは去年と同じ猛暑の予想でした。
どんな理屈か知りませんが、おそらくは去年の反省?からでしょう。
確かに植物は気温が32度以上だったか、上がりすぎると光合成能力が低下し、呼吸作用をするようになります。
しかし育苗期に暑いのは当たり前です。
しっかりと太陽の光にさらし、暑さにもさらすことが私は大事だと思います。
寒冷遮をかけるなら、育苗後期に日中だけかける方が賢明だと考えます。
人間に例えるならば、暑いからと子供をエアコンの効いた部屋で育てるようなものです。
イチゴは一気に子供から大人へ成長します。
そんな過保護に育てられた子供がどうなるか、想像するのは易いでしょう。
もしかしたら、夜冷庫に入れる苗なのかもしれませんが、それにしても早すぎるように思えてなりません。
以下のように、5月に4回に渡り前作の出荷減について触れましたが、私は育苗期の体内窒素と定植時の問題と、常日頃訴えていることが原因だと考えています。
イチゴの出荷減を考察する(ちょっと加筆)
http://ameblo.jp/sakaturn/entry-10232411891.html
イチゴの出荷減を考察する その2
http://ameblo.jp/sakaturn/entry-10240900645.html
イチゴの出荷減を考察する その3
http://ameblo.jp/sakaturn/entry-10266123022.html
イチゴの出荷減を考察する その4
http://ameblo.jp/sakaturn/entry-10268690814.html
早期の寒冷遮よりも、そのあたりをもう一度見直してみませんか。
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