今日(5月27日)NHKラジオの私も一言夕方ニュースにおいて、「若者は農業を救うか」と銘打ち特集がありました。
ノギャル藤田志穂さんがゲスト出演していました。
いろんな意見が出ましたが、個人的な意見としては、やはり農業への認識が消費者の間では低すぎるということですね。
藤田志穂さんも「自分が農家になることが目的ではない。まずは間口を広げること」という旨の発言をされていました。
「若い人間には農業が何なのかすらわかってない人が結構いる」という発言には少し驚きました。
「最近の人間は作物が勝手に自生しているくらいに思っている」という農家の声を聞きますが、それどころじゃない感じでした。
この声はまだ農業のことが頭の中にある人の話だと思うんですが、「全く考えの中にない」というくらいの雰囲気で話をされていました。
私なんかよりも若い世代との交流が多い彼女が言うのですから、そんなに大袈裟でもないんでしょう。
話の中でひっかかったことが二点ほどあります。
「農業は朝早くから夜遅くまで」というリスナー(農家)の声と「なぜ儲からないと言うのか。加工品などのアプローチも必要」の二つです。
今から書くのは単純に私の自論を展開するだけですが、番組内でそのような主旨の発言があったわけではありませんので、誤解のないようにお願いします。
今までも書いてきましたが、朝早くから夜遅くまで仕事してるのは、農家だけではありません。
サラリーマンとの比較ということでしょうが、公務員だって定時で帰れる人なんてほとんどいないんじゃないですか?
私だって、みかんのお客さんの所に行く時は22時や23時の帰りになることは多々あります。
何度か午前様もありました。
新規に農業に携わろうとしている人は、農業=牧歌的みたいなイメージだけでは駄目です。
また農家も改めてそんなこと言う必要もないと考えます。
他の仕事と何ら変わらないのです。
二つ目に関しても「農家は加工品ありきではいけないというのが持論です。」
加工品に回る農作物は基本的に商品として出荷できない物です。
当たり前ですが、農家のあるべき姿は最高の農産物を作ろうとする努力する姿勢です。
出来るできないは結果論的な面がありますから、できなかったらと言ってそれを否定するわけではありません。
つまり、最初から加工品ありきでは、どんなものでも良いという発想が農家側に出てきそうでなりません。
この加工品の話はよく話題として出てくる話です。
最近考えたことですが、もしかしたら、「農業外の人たちは、農家は、この最高の農産物を作ろうとする努力を必ずしている」と思っているんじゃないでしょうか。
「もちろんその通りです」と言いたいところですが、私は一概には言えないと思っています。
もちろん、その最高の農産物を作ろうとしてる農家は全国にたくさんいて、実現できている人たちもたくさんいることは十分に理解しています。
しかし、うちが栽培しているみかんにおいて、意識の低さがあまりにも目立ちすぎます。
みかんにおいて、1番の懸案事項である隔年結果のことは問題意識なし。
メーカーであるはずの農家が出荷量が年毎にバラつきがあっても良いという姿勢とそれを矯正しようとする姿勢が見えないことに苛立ちを覚えます。
糖度9度や10度くらいのみかんでも、出荷するときは悔やんでいるが、出荷が終われば忘れてる。
それらの理由は「周りも一緒だから」というような意識が根強くあるような気がしてなりません。
もう一度言いますが、こんなみかん農家ばかりじゃありません。
懸命に努力している方々もたくさんいます。
そんな人たちは必ず結果を残しています。
うちがみかん栽培を始めたのも、そんなやる気が急落してしまっている人たちの中で、数人でも良いから前に進んでもらえるようにという思いもきっかけになっています。
ということで、結論ですが、様々なジャンルの人が農業へ参入しようとし、それがメディアに載ることは良いと思います。
消費者の農業への壁も高いが、農家の意識改革も簡単にはできそうにない・・・・・・・
一生かけてがんばろうと思った次第です。
これ結論になってます?(→o←)ゞ
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