ふなくち

 

と、言えば・・・

菊水 ふなくち ですよね!やっぱり。

 

 

菊水 ふなくち一番しぼり

 

 

ケットに忍び込ませてスポーツ観戦で やる ふなくちは最高!

トロン とした口当たりの感じが堪らない!

 

とくち目で、旨いな!と感じて

たくち目で、嘗めるように飲み

う 三口目ともなると 気分よく酔いが来る!

・・・こんな酒 他にある?

 

 

ココでは、ふなくち

に 関連することを案内したいと思います。

 

 

 

 

ふなくち と 生酒の違い

 

酒を搾るときに(ふね)という 舟に似たもので (もろみ)の入った袋を積み重ね 圧力をかけてお酒を搾ります。この搾ったお酒が ちょろちょろ 流れ出る箇所を ふなくち と言います!

 

水ふなくち と言う商品名は

搾りたてのお酒の出口の部位を指しています。

 

 

 

のふなくちから出て来たばかりのお酒は加熱殺菌濾過もしていない成分未調整なわけで フレッシュでいかにも「搾りたて」という美味しさが感じられます。一方で「」という言葉の定義があります。ビールに例えますと、大手メーカーの生ビールには酵母は残っていません。これは濾過して酵母を取り除いてしまうからなのです。それでも加熱処理していないのですから「」ですし 酵母は残っていないので 常温流通でも「生ビール」の美味しさを届けられるのです!それに比べて 地ビールなどで酵母がそのまま残っているものは 冷蔵輸送しなくてはなりません!最低でも輸送運賃が高くなる分割高になってしまいます。加えて地ビールの場合 酒販店に届けてからの保管も品質が劣化しないように冷蔵しなくてはなりません。酵母の働きを止めるため 冷蔵庫での陳列しかできない訳となります。

 

殺菌:という言葉

本来は中に混じっているべきではない外部からの異物(菌)を殺す(殺菌)というイメージがありますが清酒での 火入れ(加熱殺菌)は 元から中に入っている酵母の働きを止めること と考えて良いです。

また こうも考えられます 元から中に存在しているものなのですから 濾過して取り除かない以上は 酵母の働きを止め続けていない限り活性化しますので 輸送から酒屋を経由してお客様の口に入るまで冷蔵し続けなければなりません!

つまり という意味には アセプチィックなど無菌充填や濾過の方法により加熱殺菌はしていないという 元から中にある酵母の働きを冷蔵などで活性化しないようにしているだけで未だに の二通りがあると思ってください!

 

 

・・・で ふなくち!

 

成分未調整だから ふなくちは刺激的なんです!

 

なくちは 搾ったままの成分未調整で ふなくちの言葉の意味は 搾ったお酒の出口という意味だから 当たりまえの生でそれに無濾過の原酒です!では 無濾過生原酒って言えば ふなくち と同じかと言えば違っていて 生の原酒を無濾過で貯蔵していても 無濾過生原酒ですが ふなくち と言えばやっぱり搾りたてなのです。

 

いずれにせよ ふなくち があって 搾りたてから無濾過だったり あらばしり と表現したり それに原酒かどうかなどを組み合わせていろいろと言ってますが、加熱殺菌してなければ 生 になります。

 

酒の場合 それに生貯蔵酒という表現が加わりますが これは貯蔵を生にしたかどうかであって さらに言えば 秋の冷やおろし など生詰め などに至ります。つまり できたての ふなくち は 蔵元の中でしか 楽しめないと言えます!

 

 

 

生酒 順列や組み合わせ

 

にはいろいろあります!

生という言葉は、分け方がいくつかあり 一つは 生きているかどうかです。

ビールで例えますと 生ビール は酵母が取り除かれていて 加熱殺菌 していません。

生ですが生きてはいないというものです。

 

熱殺菌してしまえば 酵母を取り除く必要はありません が 生 ではなくなります。どちらも生きてはいないので 常温で流通しても再発酵することはなく 美味しさを保つための 定温輸送 や 冷蔵保存 は必要ですが根本的に変質してしまうことはありません!

地ビールや特殊な生には酵母が生きていますから 輸送・保管・サーブする現場を通して要冷蔵されます。その分コストは高くなる訳です!

 

酒も同じで 

まずは 生きている生 と 生きていない生 かを分けるると判りやすいです!

 

1、  搾りたて

2、  搾りたて原酒

3、  搾りたて生原酒

4、  搾りたて生

一つのお酒が 四種類に分けられます!

 

搾りたては ⇒ 搾りたてでも  ⇒ しぼりたてでも 同じです。

原酒は 加水しているかどうかですから この場合の生は基本的に生きているはずです。

1と4は同義かというと 生なら生と言うだろうから 1は 生貯蔵期間が無い というぐらいの理解で良いでしょう。

 

 

 

酒を分ける 様々な切り口

 

一つのお酒が四種類に分けられましたが 

実はそれぞれが様々な切り口で再び分かれていきます・・・。

 

っている順番で 

荒走り 中汲み 中取り と分かれ

荒走りは しぼりばな とか あらしぼり などとも表現されます!

それに 無濾過 かどうかで ⇒ 大吟 搾りたて 無濾過 生 原酒 中汲み という商品名にしたならば種類も幅広くなり 搾りたてかどうか 無濾過かどうか 生かどうか 原酒かどうか など順に掛け合わせられるからです。

その種類の数を、またまた 倍々に増やす要素に ⇒ ふなくち 袋吊り 斗壜取り 斗壜囲い などがあります。これは上槽する時の部位名であったり 本来は同意語であったりするのです。

 

 

組み合わせのパターン

常軌で30種類以上に分かれた一つのお酒を そのまま商品化してしまえばそれまでですが 

⇒ 搾りたて、無濾過、本生、原酒、中汲み、三年熟成

⇒ 搾りたて、無濾過原酒、中汲み、生貯蔵酒

⇒ 搾りたて、無濾過、原酒、中汲み、冷やおろし

などに分けられます!

 

 

際には 

搾りたて、冷やおろし は無理があるにしても

冷やおろし は 生詰め のことなのに 搾りたて新酒生詰め なんかは商品名になりそうです!

 

 

の様に個々の銘柄を増やしていった場合

蔵元でも アイテムが増えすぎて味も思い出すのに苦労をしそうです(笑

 

 

広がる 順列と組み合わせ

30種類以上の原酒があって その中には大吟醸 吟醸もあり 

それが純米大吟醸に 純米吟醸か本醸造大吟醸 本醸吟醸に分かれ 別途で 普通酒 本醸造酒 純米酒があります。

理論上にはなりますが 搾りたてから生になる区別を 掛け合わせていくと かなりの数字になるという訳であります!

 

 

 

ふなくちを気軽く説明しようと思ったら・・・

生きてる生 とか 生きてない生 とかになってしまった!

表現の差別化ということで 蔵元さんも いろいろ考えておられます。

飲み手は その辺の事情も察しながら ラベル表示を汲み取ることも 利き酒師の極意かもしれません!

 

 

 

・・・乾杯!

 

 

こも樽