有頂天ラリアット / ビバラッシュ | 安眠妨害水族館

安眠妨害水族館

オバンギャと初心者に優しいヴィジュアル系雑食レビューブログ

有頂天ラリアット(通常盤A)/ビバラッシュ

 

1. 有頂天ラリアット

2. じょうずに○○できるかな

3. 有頂天ラリアット(Instrumental)

4. じょうずに○○できるかな(Instrumental)

 

有頂天ラリアット(通常盤B)/ビバラッシュ

 

1. 有頂天ラリアット

2. シャボン玉の夢

3. 有頂天ラリアット(Instrumental)

4. シャボン玉の夢(Instrumental)

 

"アゲみ集団"ビバラッシュによるメジャーデビューシングル。

 

結成7年目にして、VAPからのメジャーデビュー。

VAP STOREで限定販売された"完全生産限定盤"は、オリジナルジグソーパズルの1ピースが付属。

ライブ会場に足を運んでパズルを埋め、ツアーファイナルでパズルを完成させようという参加型の企画を開催しており、これまでの限定盤とは異なるアプローチでライブへの誘導を果たしています。

通常盤は2種類がリリースされており、それぞれ異なるカップリング曲が追加。

あらゆる角度から、ビバラッシュのエンタメ性をアピールしていました。

 

表題曲である「有頂天ラリアット」は、激しさとポップさを融合させつつ、彼ららしいテンションの高さを発揮したナンバー。

よくよく考えると意味不明なタイトルではあるものの、このタイトルで想像する楽曲に仕上がっているから、さすがですよ。

ギラギラしたデジタルサウンドと、楽しさを表現する生音が絡まり、コーラスワークにはパーティー感も満載。

展開の面白さもあって、とにかく盛り上がるのなら何でもあり、というスタンスを象徴しているようです。

ハイテンションでのハイパフォーマンス。

勢い重視と思いきや、歌唱力の高さも侮れません。

 

通常盤Aに収録された「じょうずに○○できるかな」は、ライブでのレクチャーも再現するような楽曲。

折り畳みやヘドバンなど、ライブで定番の行動様式について、解説しては煽るというベタさがあるのですが、あえて子供向け番組風のやさしさを重視していて、コミカルなノリも生まれていますね。

メジャーデビューでこれをやるか、といった驚きも含めて、求められるスタイルを追求しているなと。

サビについては、しっかりキャッチーに仕上げてくるのも、なんだかんだで憎めないところでした。

 

通常盤Bのカップリング曲だる「シャボン玉の夢」は、ポップ色を強めて、どこかメルヘンチック。

ストレートな作風で、ほどよい疾走感と駆り立てる切なさが心地良く流れていきます。

こうなってくると、「じょうずに○○できるかな」と「シャボン玉の夢」、どちらを耳にするかで彼らの印象は大きく変わるのでしょう。

前者であれば、ライブで盛り上がる面白そうなバンド。
後者であれば、ポップさに強みを持つスキルの高いバンド。
表題曲は同じでも、全体での見え方、聴こえ方が変わってしまうのが、彼らの狙いだったりして。

 

カップリング違いでの複数売りとはなりますが、サブスクリプションサービスではどちらも手軽に聴くことが可能。

ただし、CDには3曲を続けて聴くだけでは感じることのない気付きを得られる部分があり、体験を通じて楽しさへ導くという彼らのスタンスと近いものを感じます。

お気楽なようで、実は奥が深い。

メジャーシーンでも快進撃を見せることができるのか、期待がかかる1stシングル。

 

 

 

 

<過去のビバラッシュに関するレビュー>

ビバ・オブ・ザ・イヤー