I'm going to love/Tourbillon
1. I'm going to love
Tourbillonにとって、7年ぶりの新曲となったデジタルシングル。
Vo.RYUICHI、Gt.INORAN、Key.H.Hayamaによって結成されたTourbillon。
2016年にフルアルバム「Life is beautiful」をリリースして以来、7年間沈黙していた彼らですが、ここにきて急浮上。
20周年記念ライブの開催に合わせ、初となるデジタルシングルがリリースされました。
発表された「I'm going to love」は、INORANさんが作曲を担当したミディアムバラード。
美しい鍵盤の音色と、骨太なバンドサウンドで構成されていて、「Life is beautiful」にて強まっていたデジタルな質感は、事実上排除された形です。
ともすればシンプルすぎて、面白味に欠けそうなアレンジ。
この楽曲を成立させているのが、RYUICHIさんの柔らかい歌声でした。
優しさに満ちていて、それが染み渡るように広い空間に浸透。
なんともノスタルジックな感覚を与えているのですよ。
デジタル時代に、アナログの良さを見出すセンス。
渋みを増したからこその円熟味とでも言うべきか、単純なフレーズのひとつひとつにも深みを感じます。
ライブで演奏されたら鳥肌が立つだろうな、という想像が容易にできてしまうほどの完成度を誇る、ある意味でのライブ感をパッケージしてしまった1曲。
<過去のTourbillonに関するレビュー>