地獄の暴走列車/SEX MACHINEGUNS
1. 震え
2. 燃えろ!!ジャパメタ
3. SHINING STAR
4. ワクチン
5. POWER & METAL
6. 唇な男
7. 魚の気持ち
8. ポ
9. メタルタックスマン
10. The grave
11. 廃屋
デビュー25周年を迎えたSEX MACHINEGUNSの5年ぶりとなるオリジナルアルバム。
Vo&Gt.ANCHANG、Ba.SHINGO☆、Dr.THOMASの3人編成となってからは初のアルバム作品。
何でジャケットの骸骨は2人だけなのだろう、と思っていたら、暴走列車THOMASというネタなのですね。
正式メンバーになったばかりで、主役級の扱い。
こういう芸の細かさも、彼ららしいなと。
さて、内容についても、まさに暴走列車。
原点回帰をコンセプトに、ど真ん中のジャパメタをぶち込んでいきます。
ハードでスピーディー、そしてメロディアス。
奇を衒わずに王道で攻めるメタルサウンドは、暑苦しいほどの熱量を纏っていて、嫌でもテンションが上がってしまいますよ。
邪道も邪道のコミカルな歌詞についても、切れ味は落ちず。
国民的アニメのとあるキャラクターをモチーフにした「唇な男」、ナンセンスすぎてどう転がっていくか想像できない「魚の気持ち」、ダークなタイトルにも見える「廃屋」は、まさかリフォーム予定だったとは。
極めつけは、「ポ」。
あまりのくだらなさに、どうしたものかと思わせつつ、代表曲「みかんのうた」ともリンクするフレーズ、"ポンジュース"が出てきたあたりからのドラマティックな構成が、メタ視点のネタだとしてもたまりません。
ともすれば、ベタすぎるという評価にもなり得るサウンドワークだけに、歌詞で違いを作ってしまうスタンスは、ここにきて効いていました。
なお、サポートギターとして定着しているSUSSYさんは、デビュー時のメンバーだったひとり。
記念碑的1枚である本作において、1曲目の「震え」の作詞・作曲に噛んでいるのも、なんだか熱いですよね。
<過去のSEX MACHINEGUNS(sex MACHINEGUNS)に関するレビュー>