For レジデンス / あっつ the デストロイ | 安眠妨害水族館

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For レジデンス/あっつ the デストロイ

 

1. レジデンス

2. はっぷ

3. For...(レジデンスからコーポへver)

4. レジデンス(レジデンスver)

5. はっぷ(レジデンスver)

 

Jin-Machineの破壊担当、あっつ the デストロイによるCDR。

 

2021年12月26日、Jin-Machineワンマンミサ「レジデンスからコーポへ」公演にて発表されたソロ作品。

BOOTH通販でも購入することが可能です。

この日Jin-Machineを脱退となったBa.レジデンス涼羽-178さんに向けて、3曲を書き下ろし。

バンドではデスヴォイスでの歌唱が中心の彼ですが、クリーントーンのパートも聴くことができるのはソロ作品だからこそ。

Jin-Machineでは見られないポップセンスを覗き見ることができたのではないでしょうか。

 

楽曲タイトルとなった「レジデンス」、「はっぷ」は、ともにレジデンス涼羽-178の愛称。

歌詞はあまりにストレートなので、やっつけで作ったように思ってしまうかもしれないのですが、この脱力感こそバンド内で築き上げたあっつさんの魅力だったりするのです。

シンプルなビートに、ポップなメロディ。

どことなく90年代黎明期のヤンクロック的な雰囲気が出ているのが面白いな、と。

ベースが目立つ構成にしているのは意図的だと思われ、4トラック目、5トラック目に、涼羽さんがベースを奏でたそれぞれの"レジデンスver"を収録。

オリジナルでは、わざともたついた演出をしていたベースソロも、テクニカルでお洒落なフレーズに差し替えられ、涼羽さんの存在感を強める表現上の工夫になっていました。

 

なお、3曲目に収録された「For...」は、ボーナストラックの位置づけ。

アコースティックギターでの弾き語りのようなスタートで意表を突くものの、徐々にしんみりした空気はどこ吹く風のカオティックな内容に。

この曲もベースが肝と言えそうですし、"レジデンスver"も聴きたかったな。

手作り感が満載で、企画モノ的な側面が強いものの、5トラックで1,000円、うっかり手を出してしまうお手頃価格。

節目のタイミングでのリリースでもあり、ファンアイテムとして持っておくのもアリでしょう。