Perfect World / RAMAR | 安眠妨害水族館

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Perfect World/RAMAR

 

1. Perfect World

2. 情熱

3. ヒマワリ

4. time go around

5. 春麗

6. anymore

7. 光と影

8. 日常の果て

9. a lasting memory

10. Smile

11. ever since~あの頃から今へ届くメロディ~

 

1999年にリリースされたRAMARのメジャーデビューアルバム。

 

HYPERM∀NIAとしてキャリアを積むも、メジャー進出を機にRAMARと改名。

本作は、RAMARとしては初となるフルアルバムとなっており、先行シングル3枚を含む、全11曲を収録しています。

HYPERM∀NIA時代にメインコンポーザーであったGt.HIROさんがデビュー前に脱退。

Ba.丸山哲央さんの作曲数が大幅に増え、隙間をVo.酒井悠介さんの楽曲で埋めるような構成になりました。

 

音楽性としては、骨太なバンドサウンドで奏でるポップロック。

シリアスなビートロックというイメージは薄れ、メロディの強さで勝負するタイプの楽曲が増えた印象です。

ex-Gilles de RaisのDr.福田真也さんのパワフルなドラムが心地良いグルーヴ感を生み出しており、悠介さんのハスキーな歌声との相性は抜群。

ミドルテンポの楽曲が多いにも関わらず、爽快さに突き抜ける感覚を与えていました。

デビューシングルとなった「ヒマワリ」が最たる例で、この曲の存在がアルバムの方向を決めたと言っても良いのかも。

 

インディーズ時代のスピード感が失われ、寂しい気持ちがないわけではない。

ただし、メッセージ性の強い悠介さんの歌詞には、こちらのほうが合っていると言えなくもなく。

音楽性の変化は、コンポーザーの交代と、メジャーデビュー、どちらに起因するものだったのか。

その辺りの解釈の仕方によっても、評価が変わってきそうな作品ですね。

 

<過去のRAMAR(HYPERM∀NIA)に関するレビュー>

虹の向こうへ…