Relate/MYTH
1. VEIL
2. NIGHT IN THE LIGHT
3. Deep sea a Angel
4. Fragments Voice
5. 異端者とドラキュラ
6. 「セピア」
京都を拠点に活動していたMYTHが、2001年に発表した1stミニアルバム。
CROW MUSICに所属していた彼ら。
バンドのロゴは、小文字の"y"を大文字サイズにした特殊文字を用いていて、ブックレット上では"MYTH"と記載されていますが、ファンの間では"MyTH"と表記されることも多いようです。
彼らの武器は、何と言ってもVo.真さんの澄んだ歌声。
幻想的な白系サウンドに、透明感のある声質はとてもハマっていて、その世界観をより強固なものにしていました。
いや、この声を活かすことを押し出した結果、メロディアスな雰囲気モノが中心になった、と言ったほうが良いのかもしれないな。
というのも、「異端者とドラキュラ」は、ツタツタと走る激しいドラムに、コーラス隊のシャウトの掛け合いも見られるハードチューン。
ダークな音楽性も守備範囲に含まれている中での、この仕上がりなのですよ。
もっとも、結果的には「異端者とドラキュラ」がどうしても浮いてしまう形となり、知る人ぞ知る良質なバンドと評価されながら、いまいち名盤と認定されるには弱い、地味な立ち位置に収まった感はあり。
こういう路線がないと、一般的な白系バンドの範疇に収まってしまう一長一短ではあるのですが、コテコテ系のメロディアスナンバーを踏襲しつつ、MYTHの強みとも合致させた「NIGHT IN THE LIGHT」のインパクトを勘案すれば、そこまで振り切る必要はなかったのではないかと。
楽曲のクオリティは、当時の有名バンドにも劣ってはいないので、再評価する価値のある1枚と言えるでしょう。