完全脳殺マニュアル/NUDE
1. VIRTUAL REALITY
2. 傷
3. lair smile
4. GALLE
5. Not
6. らせん
2000年から2004年まで活動していたNUDEが、2001年にリリースした1stミニアルバム。
ex-7-seven-のVo.TATSUYAさんと、Gt.BOBBYさんを中心に結成。
TATSUYAさんは、NUDEではギタリスト&セカンドヴォーカリストとして在籍しており、メインヴォーカルは真彩さんが務めています。
「傷」と「らせん」は、TATSUYAさんが作詞・作曲を担当。
それ以外は真彩さんが作詞、BOBBYさんが作曲という役割分担となっており、音楽性は7-seven-を踏襲している部分もあるでしょうか。
彼らの特徴は、派手なヴィジュアルを意識しつつ、サウンドとしては硬派を貫いたことで、男らしさが前面に出ていたこと。
シンプルなバンドサウンドを重視し、愚直にも王道のダーク&ハードで突っ込んでいくスタイルは、ギミック重視なアプローチが流行していく中でも信念を曲げない、格好良さがありました。
真彩さんの艶やかなハスキーボイスも、そんな作風にマッチ。
「らせん」が特に顕著なのですが、TATSUYAさんとのツインヴォーカルとなるパートにしても、しっかりと住み分けが出来ていて効果的ですね。
ツイン編成的なナンバーについては可能性を感じられる部分もあって、もう少し聴いてみたかったです。
2ndミニアルバム「SCARFACE」では、ややHR/HM志向が高まりすぎてメロディが弱くなってしまったきらいがあり、本作を最高傑作と呼ぶリスナーも多いイメージ。
実際、V系フィールドをメインで聴くリスナー層であれば、こちらのほうがNUDEらしさが出ていておススメと言えます。
もっとも、先日、NUDEで発表した全楽曲をまとめたサブスク音源が解禁されたとのこと。
手軽に聴くだけであれば、無理にCDを手に入れなくても良くなりましたので、まずはものの試しに聴いてみてください。