Dawn from Grief/LAELIA:Ria
1. ~Opening~
2. Dawn from Grief
3. Milky way
2015年に結成、2016年に解散と、短命で終わってしまったLAELIA:Riaの1stシングル。
Gt.椿さんは、後にRides In ReVellionに加入します。
レコーディングにおけるサポートドラムには、DILETTOの南さんが参加。
どことなく古き良きを感じさせる、メロディアスな楽曲に強みを持っていたのでしょうか。
同期は取り入れているものの、愚直にもメロディの良さで勝負しようとする姿勢には好感が持てました。
Vo.yu-haさんは、ハイトーンを得意としていて、伸びやかな高音は、そのスタイルにもハマっていたかと。
デジタルサウンドによるオープニングSEを経て、表題曲の「Dawn from Grief」は、疾走感のある王道的なアプローチ。
片方のギターがアルペジオ、もう片方がバッキングと、ツインギターの役割をはっきりさせ、ザクザクと切り込むV系ビートロック由来のサウンドは痛快です。
サビで開けるところも、お約束。
この時代の王道感があり、事実上の1曲目に据えられたのも納得のナンバーでした。
もう1曲の「Milky way」は、タイトルと裏腹、エフェクトをかけたヴォーカルと、ダークでヘヴィーなリフが意表を突くナンバー。
Bメロから解放感のあるパートに移行し、ロマンティックに展開していきます。
そこでの音の詰め込み方に些かギャップが生まれて、音数が足りなく感じてしまうのはもったいないかな。
サビでもギターの音がシンセに埋もれていて、もう一歩、音の厚みを維持したかったところですね。
アレンジ面には改良の余地あり。
ただし、垢抜けたら誰かのアンテナには引っかかりそうな素材の良さがうかがえた1枚。