ろのくろちゃん/RoNo☆Cro
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ろのくろちゃん(CD+写真集)
2,415円
Amazon |
1. 暴走行為No.1
2. とあるWrath
"ウルトラハッピータイム"をテーマに2012年~2016年に活動していたRoNo☆Cro。
本作は、2014年に3ヶ月連続リリースの第二弾として発表されたシングルです。
A5版サイズの80Pにおよぶ写真集と一体になっており、どちらかと言うとCDがおまけといった印象。
連続リリースの真ん中だけ異色な形態でのリリースというのも、なんだか珍しい気がしますね。
2曲とも、作詞をVo.Minamiさん、作曲をGt.メロさんが担当。
どちらも、Minamiさんの中性的な歌声を活かしたポップロックに仕上がっています。
「暴走行為No.1」は、ダークで激しいイントロでスタートする疾走チューン。
タイトル的にも、ハードな楽曲が来るのだろうと予測はしていましたが、Bメロぐらいから完全にポップに振り切る気満々なのがRoNo☆Croの流儀。
サビだけ聴けば、セツナポップというイメージのほうが強くなるでしょう。
「とあるWrath」については、イントロからポップ度合いを高めに。
歌詞を踏まえれば、ハッピーというよりも切なさのほうが勝るのですが、サウンドメイクとしてはポップど真ん中を狙って。
彼らのコンセプトを、音で表現しているといったところでしょう。
流れるように早口で畳みかけるサビにインパクトがあり、耳にも残りやすいですな。
声を張り上げたりするのではなく、特徴的な歌声でさらりと歌うスタイルが癖になる。
淡々としていて、表情豊かとは正反対ではあるのだけれど、それがかえって現代的な若者の日常感がよく出るというか、それがひとつの表現方法になっている気がして、面白いです。
どちらの曲にも寸劇が挿入され、内容的にも演技的にも雑というか素人臭いというか、この部分については賛否両論わかれそう。
ここでもう一歩、世界観を深める後押しに使えていたら、もっととっつきやすいと思うだけに、もったいないなと。
写真集と一体化になっている関係で、2曲入りのシングルにしては高めの設定。
ただし、解散してからしばらく時間が経っていることもあり、投げ売り価格で入手可能な場合もしばしば。
入門書とするかどうかは置いておいて、付加価値の多さにお得感を感じる層であれば、手にしてみてもいいかもしれません。
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