ハイにナルマデ/猫曼珠-nekomanju-
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ハイにナルマデ
2,160円
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1. ハイにナルマデ
2. 神、逆撫でBOY
ex-NOCTURNAL BLOODLUSTのGt.Cazquiさんによる新バンド、猫曼珠-nekomanju-。
本作は、初の流通作品となるTOWER RECORD限定シングルです。
Cazquiさん以外のメンバーも、ex-快進のICHIGEKIのVo.コータさん、SEX MACHINEGUNSのBa.シンゴスターさん、GALNERYUS、Unlucky Morpheus、THOUSAND EYESなどを兼任するDr.FUMIYAさんといった、実力派ばかり。
"一つの終焉から新たなる華を咲かせ、全てを色鮮やかな未来へと変えていく"という意味を込めたバンド名が示すとおり、ハイブリッドなミクスチャーロックを展開しています。
ベースとしては、やはりメタル色が強いということになるのかな。
多弦ギターを軸に置いた重厚なサウンドと、スピード感を求める高いアグレッション。
百戦錬磨のリズム体によってもたらされる硬質なグルーヴも含めて、このメンバーが揃ったことで期待される音像そのものでした。
一方で、期待以上だった部分として、そのキャッチーさを挙げておきたい。
コータさんのセンスなのかと思われますが、ミクスチャー的なサウンドに日本語詞を乗せるテクニックが抜群。
勢いを殺さず、歯切れの良さを維持しながら、歌心も表現できるので、耳に残るのですよね。
表題曲となる「ハイにナルマデ」では、そんな歌メロに加えて、ギターソロでの華やかさもあり。
コンパクトにまとまってはいるけれど、ドラマティックな構成にもなっていて、とにかく密度が濃い。
良い意味で派手さを感じることができ、インパクトは絶大です。
カップリングとなる「神、逆撫でBOY」は、ラップ要素を強めたメタリックなミクスチャー。
これまた、演奏はマニアックでカオティックなのだけれど、ボーカルパートや表面的なノリを切り取ればパーティーロックとしての機能を有していて、ライブで盛り上がりそうだし、玄人も納得だし、という仕上がり。
2曲通じて、メタルシーンを飛び越えて、オーバーグラウンドでこの音を響かせたい、という彼らの心意気がそのままサウンドに表れていると言えるでしょう。
もしかすると、もっと邪悪な路線でのメタルサウンドを期待していたリスナー層もいるのかもしれません。
しかしながら、セルアウトとは違ったスタンスでシーンを超越したバンドになろうとする試みは、彼らでなければスタートにも立てないのも事実。
まだ誰も知らない新しいサウンドを届けてくれそうな予感は、既に漂っていますよ。