Migimimi sleep tightの単独公演、「THE ONLY NEAT THING TO DO」に行ってきました。
場所は、結成ライブを行った渋谷VUENOS。
Ba.JOTAROさんが脱退してからちょうど1年という節目でもあり、色々と感慨深いワンマンとなりましたね。
セットリストは、昨年リリースされたミニアルバム「THE STARRY RIFT」を中心に据えた構成。
音源化されていない曲もちらほら織り込まれていたのですが、"君の人生で一番泣けて、一番踊れるバンド"を提唱する彼ら。
クラブ的なノリで、自由に体を動かすだけで良しというスタンスは、やはり強みでしょう。
個人的に、彼らを見たのは結成ライブ以来。
パッと見ての違いは、まず3人編成となったことにより立ち位置が変わっていました。
ドラムセットが下手にあり、メンバーが横並びになっているのが基本スタイル。
横の角度からドラムのプレイを見ることは滅多にないので、そこから新鮮でしたよ。
もうひとつは、Vo.宮川依恋さんの風貌ですよね。
Gt.涼平さんにしても、Dr.松本誠治さんにしても、ヴィジュアル面でのマイナーチェンジは多いタイプだとは思うのですが、当初の素朴な好青年という印象から、金髪にヘアバンド+サングラスというサイケなルックスに変わっているのだもの。
アーティスト写真で知っていたとはいえ、実物で見ると、改めてこのイメージチェンジには驚かされたな、と。
もっとも、変わったのは見た目だけでなく、ステージングの面でも大きく成長が見られました。
もともと、ギターなども弾くマルチプレイヤーだったのですが、この日のライブではボーカリストに専念。
体を大きく使ってオーディエンスを煽動するのがサマになっていて、自身が溢れるパフォーマンスでフロアを盛り上げていく。
比較対象が初ライブなので当然と言えば当然なのですけれど、それでもグッとくる進化だったのです。
アルバムと同様に「SLEEPY SUNSET」からスタートすると、「CHANT A CHARM」まではほぼノンストップ。
緊張がほぐれて、心地良くなってきたタイミングで、この日の試みであるDJセットでのライブパフォーマンスへ。
松本さんが中央後方に移動し、DJ+ギターという編成で「LOST YOUR LOVE」から「YOWA NO NEZAME」までを披露していきます。
「THE STARRY RIFT」は歌モノが多かったので、どのようにライブを構成していくのかなと思ったら、彼らが最近取り組んでいるDJイベントのノリをこちらに持ち込んでしまうとは。
実験であり、集大成でもあるMigimimi sleep tightらしいチャレンジ。
音源とも、生音ライブとも違う音の響きは、音楽の楽しみ方の選択肢を増やしてもらったような感覚でした。
松本さんの独壇場(だからこその事故もある)MCを挟んで、再びバンドサウンドに戻ってきて演奏された「CHERRY !"(」は、この日の来場者特典となる配布CDに収録されたファストチューン。
Migimimi sleep tight流のパンクナンバーといったところで、メンバー全員が交互に歌うようなカオティックさで、とても密度が濃かったです。
2分弱の時間に詰め込まれている内容が盛りだくさんすぎて、もう1回聴きたくなってしまう。
その勢いのまま「MACAU:The Massive Market」まで突っ走ると、ラストは「THE STARRY RIFT」。
心地良さに浸りながら、本編の幕を閉じていく。
文字に起こすと感想をすっ飛ばしているように見えてしまうのだけれど、それだけあっという間の体感速度で時間が過ぎていくのです。
アンコールは、更にフリーダムとなったMCから。
やればやるほど曲に入りにくくなるというドツボにハマりながらも、実際に「OYSTER GIRL」、「Escape from Tsuki No Uragawa ZOO」と定番曲が演奏されると、問題なく盛り上がるオーディエンス。
「Akirakeiko」で予定調和でのアンコールは終了となるのですが、その熱は冷めることなく、セカンドアンコールへ突入していきました。
そこで選曲されたのは、はじまりの曲でもある「Migimimi」。
メロディにしてもギターソロにしても、"ヴィジュアル系の涼平"色が出ていて、新しい曲と並べると少し毛色が違ってきた感はありますが、だからといってこの曲のパワーが弱まるわけでもなく、やはりずっとMigimimi sleep tightの代表曲として君臨していてほしい。
ライブの位置づけからも、この曲がどうしても聴きたかったから、導入のタイトルコールで鳥肌が立ちましたもの。
告知としては、涼平さんのバースデーイベントにて、ゲストベーシストとしてアヤビエ時代の盟友、インテツさんが参加するとのこと。
MVの監修等でずっとプロジェクトには関わっていたものの、実際プレイヤーとして同じステージに立つとなると、なんとも感慨深くなってしまいますね。
普段足を運ぶ機会がないジャンルでのライブということで、見せ方、聴かせ方、ノリ方、すべてにおいて興味深かったな。
まだまだポテンシャルは秘めていると思うので、2019年は更なる飛躍に期待したいところ。
春には配信リリースも発表され、まずはこちらを楽しみにしていようかと思います。
1. SLEEPY SUNSET
2. The Bike
3. LENINGRAD
4. MOVE ON!
5. CREEPY CANDY
6. CHANT A CHARM
7. LOST YOUR LOVE
8. SECRET PEACH
9. The Lovers
10. YOWA NO NEZAME
11. CHERRY !"(
12. MIGHT BE DEAD
13. FROM HONG KONG TILL TOKYO
14. MACAU:The Massive Market
15. THE STARRY RIFT
en1. OYSTER GIRL
en2. Escape from Tsuki No Uragawa ZOO
en3. Akirakeiko
en4. Migimimi