最上川司ミニライブ@銀座山野楽器仙台店1F特設ステージ(2018.8.3) | 安眠妨害水族館

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オバンギャと初心者に優しいヴィジュアル系雑食レビューブログ

帰省中に仙台の街をブラブラ歩いていると、偶然、こんな看板を発見。
その時点でちょうど2回目のステージの5分前というグッドタイミングだったので、これも運命と思って見てきました。


最上川司 ニューシングル「司の冷たい肉そば音頭」発売記念ミニライブ。
アーケードに面した店の前に小さなステージが用意されており、そこに赤テープで囲まれた観覧スペースが確保されている形なのだが、特に間仕切り的なものはないので、通行人や向かいのイオンの客からも見える、設備が整った路上ライブとも言えるのかな。
まさに、テレビとかで見ていた演歌歌手のプロモーションといった感じで、なんだか異文化に触れている感覚です。

1曲ごとにMCが入るゆるい雰囲気。
郷土愛が強い演歌の文化にしたがって、山形訛りで親しみやすく喋る司さんが印象的で、この辺はV系にはない空気だよな、と。
宮城県民にとって、山形県はお隣。
喋り方には親近感を覚えるのか、ヴィジュアル系のヴィの字も知らないような人たちも足をとめるきっかけになっていたようです。

生で聴いても、司さんの演歌節は見事なもの。
アドリブやフリを入れながら、コブシを効かせて歌い上げており、安定したパフォーマンスを披露していました。

歌の腕前というのもそのひとつなのだけれど、最上川司のライブというものを見たかったのは、何よりライブの雰囲気を知りたかったのが1番。
ネットニュースやCDでは、実際にどんな盛り上がり方をしているのかわからないじゃないですか。
かと言って、V系イベントの対バンで、ともいかない売り出し方。
こういう機会があるのはありがたかったですね。

もちろん、無料の呼び込みイベントと、本格的なライブでは客層も違うとは思うのですが、バンギャル経由らしきファンは前の一列ぐらいで、あとはどちらかといえば演歌マターと思しき年配の方々。
それに偶然居合わせた通行人を巻き込んで、様々な年齢層になっていました。
山形弁に引かれて、前の方に入っていくご老人なんかもちらほらいて、ちゃんと受け入れられているもんだな、と感慨深くなる。

フリもあるけど、演歌ナイズされたハイブリッド感があり、初見と思われるおじいちゃんおばあちゃんが真似しているところを見ると、V系と演歌、遠いようで案外親和性があったりもするのでしょう。
音楽ジャンルとしては、あまりにフリーダムなヴィジュアル系。
遂に、演歌の魅力も教わることになろうとは。

なお、この楽曲をきっかけに、実際に地元・山形で冷たい肉そばをプロデュースすることにもなったようで、9月には通販でも手に入るのだとか。
楽曲だけでなく、山形の郷土料理、冷たい肉そばにも興味を持って帰路につくことになりました。

1. 司の冷たい肉そば音頭
2. 日本のおばけだよ
3. 恋の街
4. まつぽいよ
5. 司の冷たい肉そば音頭