Bright Burning Shout/西川貴教
Bright Burning Shout
1,300円
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1. Bright Burning Shout
2. awakening
3. Bright Burning Shout (Instrumental)
4. awakening (Instrumental)
T.M.Revolutionではなく、西川貴教名義でのCDデビュー。
「Fate/EXTRA Last Encore」のオープニングテーマとして制作された、1stシングルです。
UNISON SQUARE GARDENの田淵智也さんが作詞、MONACAの神前暁さんが作曲を担当。
タイアップが決まっていることもあってか、熱量の高いアニソン風に仕上がったのが、表題曲の「Bright Burning Shout」でした。
現代的な情報量の多いロックサウンドがベースなのだけれど、どこかクラシカルな雰囲気も持ち合わせている。
明確に勢いを増していく、サビでの突き抜け方は爽快ですね。
クラシカルで難解な楽曲を、アニソン的なフォーマットにパッケージ。
イメージとしては、水樹奈々さんとのコラボレーション作に近いでしょうか。
歌唱力の高い西川さんが歌い上げることで、実にキャッチーに聞こえるのだけれど、これ、なかなか難解ですよ。
カップリングは、「awakening」。
6/8のリズムで、神秘的な空気を纏いながら進行するロッカバラードです。
テンポが独特なこともあって、クラシカルさは更に増した印象。
ラテン語のパートがあるなど、ストーリー性を意識した構成が面白く、噛めば噛むほど味が出る。
ドラマティックな展開に、いつの間にか引き込まれていました。
意外だったのは、これ、どちらも尺が同じなのだよな。
曲調が大きく異なるので、勢いで攻める「Bright Burning Shout」は体感時間が短く感じるし、凝りに凝った構成の「awakening」は、もっと長尺だと言われても疑わない。
その圧倒的なボーカルで、遂に時間まで捻じ曲げてしまったか、と思ってしまうぐらいです。
いずれにしても、名義が変わってシンプルに、ストレートに、ということではなさそう。
むしろ、作家陣とのコラボレーションにより、新たな引き出しを探っていこうとしている様子。
今まで以上に難解なナンバーに挑戦していて、まだまだ成長を求めるか、と飽くなき探求心に恐れ入ります。
もちろん、T.M.Revolutionのファンという方でも満足できる楽曲たちだと思いますので、騙されたと思って一度聴いてみては。