DEAD INSIDE / DARRELL

DEAD INSIDE/DARRELL

DEAD INSIDE 1,620円 Amazon

1. DEAD INSIDE

2. SCARRED DIE

3. THE END

DEATHGAZEのVo.藍さんによる新バンド、DARRELL。

本作は、その方向感を示す1stシングルです。

実態的には、藍さんのソロプロジェクトがバンドとして持ち上がった形。

そのため、音楽性としてはDEATHGAZEやソロ活動の延長線上といったところでしょうか。

藍さんは、ギター＆ボーカルとしてクレジットされており、表題曲の「DEAD INSIDE」では、特にギターリフを押し出しているようですね。

その「DEAD INSIDE」は、lynch.の葉月さんがゲストコーラスとして参加していることでも話題を集めました。

随所でシャウトの掛け合いが見られ、１発目の勢いを更に助長。

こんなところで、DEATHGAZEの初代ボーカリストと、最後のボーカリストが共演を果たすとは。

コピーのとおり攻撃的なリフもたまらないが、それ以上にグッとくるのは、ハードなシャウトとメロディアスなクリーンパートの切り替え。

藍さんらしさを感じずにはいられません。

カップリングの「SCARRED DIE」は、メロディアスな要素を強めて。

シャウトも使われているのだけれど、ヘヴィーで邪悪なバックのサウンドに対して、キャッチーさもうかがえます。

いくつかの声色を使い分けており、こういう楽曲を聴くと、本来はベーシストである藍さんが、ボーカリストとしての実力もついていたのだな、と感慨深くなりますな。

「THE END」は、DEATHGAZEのセルフカヴァー。

初っ端からこんなに話題性を詰め込んで、息切れしないのか心配ですが、聴き手としては楽しみが勝る。

結果としては、贅肉を削いだ印象があり、これはこれで格好良いですよ。

ただし、オリジナルの重低音が腹にズシズシ響くサウンドメイクを期待しすぎると淡泊に聴こえてしまうかも。

この辺りは、聴き比べの面白さとして割り切るのが吉かと。

硬派でハード。

だけど、メロディアスな要素もばっちりパッケージ。

本作については藍さんの色が濃く出ており、"待っていた"サウンドだったのでは。

もっとも、サポートメンバーが正式メンバーとなったことで、これからバラエティが広がっていく可能性もあるわけで。

どんな成長を遂げていくのか、バンドだからこその楽しみが増えましたね。