閃光/chariots
1. 閃光
2. words no freedom
解凍後のchariotsによる2ndシングル。
ライブ会場限定で2016年にリリースされました。
2曲入りのシングルで、どちらもVo.戮さんが作曲を担当。
それぞれタイプは異なるのですが、確かにどちらもメロディが立っている印象ですね。
「閃光」は、ハードに攻めるナンバー。
Bメロ部分で、左右から交互にシャウトが繰り出されるようなギミックになっているなど、過剰とも言える演出がたまりません。
サビは歌謡曲ライクで、メロディアスになっていくのもポイント。
自身がコンポーズしているだけあって、声の旨味をよくわかっているな、と。
ただ闇雲に激しさだけを求めるわけではなく、シングルとしてのキャッチー性も見せてくれました。
「words no freedom」も、部分的にハードさは押し出しているのだけれど、総合的な雰囲気としてはミドルテンポでダークにドロドロと。
じっとり、真綿で首を絞めていくようなAメロから、シャウトで押し切るBメロのギャップに高揚感を感じていたら、次の展開は再び海底に沈んでいくイメージといったところ。
忙しなさはあるのだけれど、カップリングのマニアック路線を地で行く楽曲に仕上がっています。
共通して言えるのは、コーラスワークが独特。
演奏に埋もれることのない特徴的なフレーズを、メインボーカルではなく、コーラスに使ってしまう贅沢さ。
ミックスバランスがそこまで良くないのが残念ではあるのだけれど、少し癖があるぐらいが個性として耳に残るものなのですよ。
もっとも、特段DVDなどもつかず、2曲で1,500円という価格設定はやや高め。
せめて1,000円+税か、3曲入り、どちらかであれば手に取りやすかったのでは。
<過去のchariots に関するレビュー>