LEAVE ME…2017/藤田幸也と遠藤重賢
1. LEAVE ME…2017 (藤田幸也&遠藤重賢コラボVer.)
2. Lullaby (藤田幸也&遠藤重賢コラボVer.)
3. LEAVE ME…2017 (藤田幸也とデュエット出来る?Ver.)
4. LEAVE ME…2017 (遠藤重賢とデュエット出来る?Ver. )
5. LEAVE ME…2017 (インストVer.)
現在はともにKαinとして活動しているYUKIYAさんと、SHIGEさん。
本作は、ソロ名義でのカップリングツアーをきっかけとして制作され、会場限定でのリリースとなったコラボレーションCDです。
全国ツアーの特典的な意味合いがあり、東京での販売予定はなしというレアな作品。
大阪、名古屋では、配布音源として1曲入りのバージョンが。
仙台、札幌、福岡、広島では、ボーナストラック付きのバージョンが販売されているとのこと。
今回紹介するのは、仙台公演にて販売されたものとなります。
勝手にカップリングCDを想像していて、YUKIYAさんとSHIGEさんのソロ曲が1曲ずつ入っているのかと思っていたのですが、コラボ作ということで嬉しい誤算。
どちらも二人のデュエットバージョンとなっており、作詞・作曲が、YUKIYAさん、アレンジやミックスをSHIGEさんが担当するという役割分担。
こんなところで未発表新曲の「Lullaby」が聴けてしまうのも、YUKIYAさんらしいですね。
「LEAVE ME…」は、D≒SIRE時代から演奏されているナンバー。
当時から大好きな楽曲で、何度も何度も聴いているのですが、アコースティックアレンジになったことや、SHIGEさんの透き通ったコーラスが重なることで、新曲のような新鮮味が感じられました。
ダークな香りも漂わせるビートロックチューンであったオリジナルに対し、こちらはミディアム調で、歌メロの良さを活かすアプローチ。
リスクをとった大胆なリアレンジですが、渋み、深みを増した二人が歌うことで、今までは光が当たってこなかった楽曲のポテンシャルを引き出したといったところでしょう。
ボーナストラックでは、それぞれのボーカルパートのみを抽出したバージョンも聴くことができるので、コーラスワークに注目してみても面白いかと。
「Lullaby」は、鍵盤のフレーズが印象的なバラード。
メロディはYUKIYA節なのだが、アレンジにSHIGEさんの持ち味が色濃く出ているので、聴いたことがあるようで、ないようで、不思議な感覚。
これぞ、コラボレーションの醍醐味です。
歌詞はシンプルだけど、さすが、ツボを知っているといったところで、グッとくる。
これが一般流通しないのはもったいない、と本気で思いますよ。
2,000円という価格設定は決して割安ではないが、なんだかんだ見合っているなと受け入れさせてしまう説得力。
トールサイズ仕様のジャケットや、歌詞入りポストカードなどのデザインも二人のコラボレーションで制作されているということで、現物を手に入れる意味を強く実感させてくれるのもポイントなのかな。
この二人のアコースティックコラボレーション音源、是非ともシリーズ化してほしいものです。