ココロに架けるしあわせのアーチ@渋谷Milkyway(2016.2.13) | 安眠妨害水族館

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ex-Hysteric BlueのVo.Tamaによるソロライブ、「Tama 2016 Rainbow LIVE TOUR  ~ココロに架けるしあわせのアーチ~」に行ってきました。
ツアーと言っても、東京と大阪のみ。
東京は渋谷でのライブは、ツアー2日目にして、千秋楽となります。

2015年10月にリリースされたミニアルバム「Rainbow」を引っ提げてのレコ発ツアー。
ソロ名義で発表している楽曲は、2枚のミニアルバムの収録曲のみ。
不足分は、Hysteric Blueの楽曲からライブで演奏してほしい楽曲をアンケートで募るという形式で、セットリストは構成されていました。

アルバムの構成どおり、スタートは「ホロスコープ」から。
「Rainbow」は、この日のキーボードを担当していた重永亮介さんがプロデュースや大半の楽曲の作詞・作曲を手掛けているのですが、この人、ヒスブルのガチファンを公言しているのですよ。
さすが、ロックボーカリストとしてのTamaさんの歌の魅力を、よく把握しているなといったところで、スピード感のあるエネルギッシュな楽曲を多く収録。
その成果が、ライブ構成も確実に現れていたな、と思います。

1stはリードトラック以外は大人しいイメージで、ライブではアクセントとして使われる形で、盛り上げどころをヒスブル時代の楽曲に頼っていた印象。
それが、きちんとソロ曲で盛り上げ、ソロ曲でクッションを作り、ソロ曲で締めることができるようになっていました。
しかも、アルバム2曲目の「フリージア」が本編のラストだったり、3曲目の「some day」がアンコールでの盛り上げ曲だったり、想像とは少し異なる形で。
化学反応というのか、ライブの魔法というのか、これには本当に驚きまして、CDではそこまでピンときていなかった「Rainbow」の曲たちが、この一瞬で自分的名曲に昇格するという。
特に「アブストラクチャー」は、展開もメロディも本当にツボで、なんでこれを聞き流していたのかという後悔と、再発見した喜びとでテンションが高まりましたよね。

Hysteric Blueの楽曲からは、「カクテル」、「September」、「なぜ…」、「グロウアップ」、「キミと会う瞬間」、「春~spring~」を演奏。
アンケート1位となった「春~spring~」と、サポートメンバーを含む5人がそれぞれ1曲ずつ選曲したということなのだけれど、想像以上にベタなものになりましたな。
投票数で上位6曲ということではないにしても、ライブの定番曲ばかりで、正直、あまりプレミア感はなく。
二度とやる機会がないかもしれない曲も選んでいる、という前フリがあっただけに、レア曲が「September」だけ、というのは残念だったのが本音です。
聴きたいレア曲がバラけすぎて、いつもやる曲が相対的に票が集まって見えた、ということなのでしょうか。

渋谷Milkywayは、はじめて行ったのですが、後方からだと見えにくそう。
幸い、整理番号が早めだったので、前のほうに入ることができましたが、ちょっと見え方に差が出ていそうでした。
しかしながら、上手から下手まで、ずっと一列にお立ち台的なスペースが伸びているのは面白かったですな。
弦楽器隊が同時に前に出てきたり、Tamaさんがお立ち台に上ったまま横にも移動してきたり、中央にしかない場合よりもパフォーマンスのバリエーションは広がっていたのかと。

終演後、握手会&撮影会があったためか、ライブはアンコールを含めて2時間に満たない演奏時間で終了。
ソロワンマンは年1ペースなので、企画よりも、曲をもう少し聴きたいというのが本音ですが、引き締まった良いライブであったとも思います。
ここまでライブっぽいライブの空気になったのは、ソロとしてははじめてだったのでは。
バンドサウンドで盛り上がる曲のカードが増えたのが、本当に大きいよなぁ。

ちなみに、物販の複数購入者には、バレンタイン前日ということで、参加者にはチョコレートが手渡しされたとのこと。
知らなかったわけではないのだけれど、諸々の判断で物販には寄らず。
これはしばらく、心残りとして引き摺ってしまいそうです。


1.ホロスコープ
2.ハネムーン
3.無限大の空
4.Dear every day
5.カクテル
6.アブストラクチャー
7.果てのない夢
8.Rainy Baby
9.オパール
10.Yesterday&Tomorrows
11.cherry
12.September
13.なぜ…
14.Set me free
15.グロウアップ
16.暗闇モンスター
17.キミと会う瞬間
18.フリージア

en1.some day
en2.春~spring~