1. Immediate
2. JESTER
Immediate 会場限定 type-B/NEiK
2. cry for pried
2015年に始動したNEiKのデモシングル。
ライブ会場限定でのリリースとなっています。
カップリング違いで２タイプ。
流通しているわけでもないデモシングルを複数売りするのはどうなの、とは思いますが、各500円、３曲で1,000円と考えれば、妥当な値段とも言えなくないのかな。
それを踏まえて、インパクトを出したかったと考えておきましょうか。
音楽性は、キラキラした同期をラウドな演奏に重ねる、いかにも現代シーンのバンドといったところ。
表題曲である「Immediate」は、開けたサビのキャッチーさと、激しくなったり、大人しくなったり、ドラマティックに展開される楽曲構成がポイントとなるアッパーチューン。
バンド結成後一発目の楽曲に持ってくる、２種類リリースされたシングルのどちらにも入っている表題曲となるくらいなので、やはり王道感がありますね。
type-Aにのみ収録された「JESTER」は、レトロでウネウネしたギターリフが特徴的なダークなナンバー。
激しく畳み掛ける中で、サビではキャッチーになっていくあたり、現代的と言えるかと。
type-Bには、「cry for pried」が。
こちらは、イントロでサイケなテイストを出してくるも、デスヴォイスとともにバンドサウンドが入ってきてからは、熱量高くロック色を強めて突き進んでいきます。
楽器隊がハードさを出していくだけでなく、メロディの裏でシャウトパートを重ねているなど、聴かせ方の工夫もあり。
どちらかを選ぶのであれば、好みなのは「cry for pried」かなぁ。
しかしながら、ボーカルが致命的にピッチを外しているのが残念。
代表曲としたいのだろう「Immediate」ですら、本来のサビのメロディが行方不明なのだから、せっかく王道的に仕上げても聴きにくさが勝ってしまう。
音楽性的にシャウトで誤魔化すということもできず、これは厳しいと言わざるを得ないです。
ある意味、音程をデジタル修正せずに正々堂々戦っていることを証明していると言えるのかもしれませんけれど。
歌い込めていなかったのか、レコーディング時間に制約があったのか。
始動直後のデモシングルのみで判断するのは時期尚早ではありますので、正式音源がリリースされるときには、改善されていることを期待したい。
シーンにおけるマジョリティに受け入れられそうな路線なので、まずはスキルアップを課題に、足場を固めていってほしいものです。