安眠妨害水族館的 2015年上半期CD大賞~前編~ | 安眠妨害水族館

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オバンギャと初心者に優しいヴィジュアル系雑食レビューブログ

半年に一度、完全自己満総合ランキングの発表です。
前回と同様、レギュレーションは以下のとおり。

① 2015年1月~6月に発売された作品であること
② 誰でも購入できた作品であること(通販限定、配信限定は対象。会場限定や条件付で購入権が手に入るような作品は対象外)
③ V系シーンをメインフィールドとして活動していること

要は、上半期に買ったCDを気に入った順に並べる作業をしましたよってだけなのですが。
今日は、10位~6位までを発表します。


第10位


Rontgen/DOPPEL

¥2,500
Amazon.co.jp

詳細なレビューは<こちら
DOPPELの2ndミニアルバム。
しばらく活動休止期間があっただけに、どんな作品が仕上がるのかと期待半分不安半分だったのですが、十分に過去の作品を上回る内容に。
実験的なサウンドが多くても、世界観たっぷりにコーティングしてくれるので、バラバラな感覚を与えない。
二人の良さが随所に散りばめられているので、雰囲気モノ好きであれば必聴盤と言えるでしょう。

 



第9位


 

Blanc et Noir/VELVET EDEN

Blanc et Noir Blanc et Noir
1,900円
Amazon


詳細なレビューは<こちら
2015年に新譜を聴けるだけでも嬉しいVELVET EDENのミニアルバム。
本作では、ロック色を強めたことで、従来のゴスファンだけでなく、幅広いリスナーへアピールできる作品になりました。
メンバーチェンジとともに作曲者が入れ替わって、そのたび音楽性は少しずつ変化しているのだけれど、DADAさんが歌うことによって、軸を残しつつバラエティを広げることに成功していますよね。
VELVET EDENにとって、新たなスタートとなる一枚となりました。

 



第8位


BLACK<STANDARD EDITION>/SuG

¥3,240
Amazon.co.jp

詳細なレビューは<こちら
活動を再開したSuGのフルアルバム。
17曲という大ボリュームでありながら、数で勝負をしているわけではない。
徹底したコンセプトに基づいて作成された、ロング・フィルムのような作品なのだ。
SuGというバンドは、キラキラ系を流行の枠組みに乗せた功労者的バンドのひとつだと思っていたのですが、いつの間にか、次の次元に目を向けていた。
既存の概念にとらわれない自由なアプローチの数々は、楽曲に刺激をもたらし続けます。

 



第7位


不実なアンブレラ/Lucifer's underground


詳細なレビューは<こちら
90年代コテコテ好きにはたまらない面々が集うLucifer's undergroundの1stミニアルバム。
内容も、その期待を裏切らないダーク路線を踏襲。
古臭くなってしまった部分は、きちんと現代ナイズされているという肌理の細かさがありました。
この辺りは、BUCK-TICKあたりのノウハウを持ち込みつつ、甘美な歌詞や独特な譜割によって、アングラな方向にオリジナリティを付加したといったところ。
熟練されたダークサウンドここにあり。

 


第6位

LAYOUT【lipper】/vistlip

¥3,240
Amazon.co.jp

 

詳細なレビューは<こちら
バンド感が強まり、より逞しさを身に着けたvistlipのフルアルバム。
継続は力なりとはよく言ったもので、色々なことに挑戦していくうちに、武器が研ぎ澄まされていく。
それがひとつの成果となって結びついたのが、本作だったのではないかと。
歌詞も、ストーリーテリング調のものから、メッセージ性が強いものにシフトしたのも特徴的。
ファンタジーの世界に生きていた少年が、現実を生きる大人に成長した。
そんな風にも見えてきます。


偶然ではありますが、初音源となったLucifer's undergroundを除いては、過去に活動休止や解散を経験して、それを糧に成長してきたバンドばかりのラインナップとなりました。
もともと力を持っていたバンドが復活を遂げ、休んでいた分を取り返そうと振り切った作品を作る。
ルーティンの制作活動から脱却できることもあってか、良作になることが多いのかもしれませんね。

明日は月末。
いよいよ安眠妨害水族館的CD大賞も、後編としてトップ5の発表となりますよ。
まだ出ていない作品から予想してみたり、自分のトップ5を考えてみたりしながら、明日の更新をお待ちいただけるとありがたい。
何卒、よろしくお願いいたします。