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1. 空葬
名古屋を拠点に活動しているRyuook。
本作は、彼らの初音源となるワンコインCDです。
2014年末にライブ会場限定で販売されていた1stプレスが完売。
現在では、2ndプレス盤が一部店舗で販売されています。
内容としては、「空葬」1曲を収録。
デモンストレーション的な意味合いも強そうです。
イントロがチープな打ち込み音からスタートするので驚かされるのですが、迫力あるシャウトとともに、一気にバンドサウンドへ。
デジタルな同期を効果的に使っており、現代的な手法を用いている一方で、ダーク・ハード・メロディアスの古き良き名古屋系の血もしっかり継承しているな、といったところ。
ニーズがありそうな路線ですね。
サビはマイナーコードで疾走する王道系。
更に、背後にシャウトを重ねたことで、硬派で激しいイメージも与えることができる。
1発目に持ってくるだけあって、衝動性が詰め込まれたナンバーに仕上がっていますな。
やや一本調子になってしまっている部分はあるので、ラストシーンまでこの昂揚感を温存しても良かった気もしますが、初音源ということを勘案すれば、全力投球で突き進んだことを評価したいです。
ちなみに、Vo.澪弥さんの歌声は、芝居がかっているというか、演出過剰な感じ。
そこが好き嫌いを分けるポイントかもしれませんが、演出してなんぼのヴィジュアル界、形から入るのも悪くない。
むしろ、素材の良さを示したと言えるでしょう。
ここから表情をつけることができるようになると、見違えるように化けるポテンシャルは秘めていそう。
この段階では、可もなく不可もなく。
とはいえ、1曲だけで個性化は難しいですし、他の楽曲も聴いてみたいと思わせる意味では、次の一手に繋げる役割を十分に果たしているのかと。
1stシングルのリリースも発表され、これからますます加速度を増していくであろうRyuook。
果たして、全国的な知名度を手にすることはできるでしょうか。