ALIVE / Planetarium | 安眠妨害水族館

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オバンギャと初心者に優しいヴィジュアル系雑食レビューブログ

ALIVE/Planetarium
¥750
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1.ALIVE
2.Psycho Depend
3.揺らめく世界

Planet CHILD Musicの代表、MARさんがボーカルを務めるPlanetarium。
MARさんが過去に在籍していたSEEDのメンバーを中心とした構成で、ドラムには、ex-Mのムサシさんが参加しています。

メンバーにキーボーディストがいる編成や、yasuさんに似ている気がするMARさんの声質が、なんともJanne Da Arcを連想させる。
表題曲である「ALIVE」は、サイバーなサウンドに、エフェクトで加工したボーカルというスタートを切るため、その印象はやや薄いのですが、疾走しながらキャッチーさも求めるサビには、それっぽさを感じずにはいられません。
途中、クラップのみでのコールアンドレスポンス風のノリになるのが特徴でしょうかね。
シングル曲らしいシングル曲。

Ba.Hisaさんが作曲を担当した「Psycho Depend 」は、ハードさを強めるようなアプローチ。
ギラギラしたシンセと、一方でガシガシとバンド感も求めようとする生音のせめぎ合い。
スピードのある2曲を続けて持ってきましたな。
やはり、これまたサビになるとポップさを増して。
高音も相応に伸びやかに歌い上げており、あっさりと流してしまうにはもったいない楽曲です。

「揺らめく世界」は、Key.Yunoさんがコンポーズを。
美しいメロディを前面に押し出したミディアムバラード。
鍵盤の音色が切なさを駆り立て、爽やかで甘酸っぱい。
優しい歌い方をすると、ますますyasuさんっぽくなるのはご愛嬌ですが、さすがレーベルの代表といったところで、安定感は高いのかと。

総括としては、ジャンヌっぽさは置いといて、ソフトヴィジュアル系の匂いがするな。
サウンドとしては現代的なサイバー色が強く、必ずしも90年代風ではないのだが、思った以上に正統派。
飛び道具に頼らず、最初から最後まで、メロディアスなフレーズを丁寧に歌っていきます。
ここに個性が結びつけば、なお良いのだけれど。

ちなみに、このシングル、現物での入手経路は限られていますが、配信ではいつでも購入が可能。
関西を拠点にしているバンドでもあり、いつでも、どこでも楽曲を手に入れることができるのは嬉しい配慮でしょう。
歌詞カードは簡素、媒体もCDRなので、こだわりがなければ選択肢とするのもアリかと思います。