5 / 紅ノ桜 | 安眠妨害水族館

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5/紅ノ桜


1. REC [live -20130728 SUN at Shinjuku URGA-]
 01.  _ABYSS;
 02.  _KISS/KILL;
 03.  _PAIN;
 04.  _MISSING SPACE;
 05.  _2 FACE (CHAOS);
 06.  _BABY;
 07.  _dxxd by cxxxxxmas;
 08.  _DEATH;

紅ノ桜の会場限定demo live CD。
2013年7月28日のライブが収録されています。

Vo.JACK (The CANDY SPOOKY THEATER)、Gt.halka (emmurée)、Ba.しゃあみん(ASYLUM等)、Dr.TELL(ex-AUTO-MOD等)という、その筋の人が見れば豪華なメンバーが揃った紅ノ桜。
まだ、正式なスタジオ作品はないものの、ライブの度に前回のライブやスタジオライブの音源をを販売するというモデルを構築し、既に、10枚のライブ音源と、2枚のスタジオライブ音源がリリースされている様子です。
生産枚数も限定的なようで、ほとんどが即日に近い形で完売していることを考えれば、毎回ライブに行きたいと動機付けるには効果的なのかもしれませんな。

本作は、ライブ音源の第5弾。
実質的には8曲入りであり、現時点では、もっともボリュームがある作品ということになるのかな。

音楽性としては、アングラでノイジーな雰囲気と、幻想的な白系の要素を混ぜ込んで。
ワンフレーズから膨らませて、セッション的に楽曲を作り上げるようなスタイルなので、メロディアス性には欠けるのだけれど、聴かせどころが、色々なところにありますね。
ここでこんなベースフレーズを持ってくるか、このリズムでこのメロディか、と驚かされることが多い。
メンバー的に、80年代後半から、90年代初頭の空気感があるのですが、そこに留まっているだけというわけでもなく、新鮮に聴けるのです。
どの曲が好き、というよりも、全体通して聴いて、格好良いという感じ。

アドリブ風のギターがそのまま収録されているのも、ライブ盤ならではの魅力。
曲と曲の繋ぎ方や順序といったところも含めて流れが感じ取れるため、現場にいるような感覚になります。
もっとも、ライブ会場に来た人が手に入れることができるCDという位置づけですから、それを体感しているのが前提ではあるのだけれど。
ある意味、友達への布教用のCDという捉え方をしてもいいのかしら。

ネックは、トラックが分割されておらず、全部で1トラックとなっていること。
全体を聴くべし、ということなのか、とって出しに近い形ではあるので、単純に編集の手間を省いたということなのか。
まぁ、後者なのだろうけど、そのくらいはお願いしたかったのが本音かなぁ。
ノーカットの完全収録であることの証明でもあるのですけどね。