DOWN TO THE NITTY-GRITTY / NEED | 安眠妨害水族館

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DOWN TO THE NITTY-GRITTY/NEED
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1. CAST OUT
2. DONT DISTURB
3. GHOST CONCLAVE
4. SURPRISE PARTY
5. ICE CAUTION
6. INTERLUDE

関西を拠点に活動していたNEEDの1stミニアルバム。
2000年にリリースされた作品です。

一時期は、メジャー行きも噂されていたほど、勢いがあった彼ら。
そんな勢いを音楽にも閉じ込めたような作品がこの、「DOWN TO THE NITTY-GRITTY」です。
6曲入り、SEなしで、18分に満たない収録時間。
ルックスの硬派さも相まって、とてもクールな男らしさがある。

続けざまに発売されたシングル「BARK」ほどの潔さはないけれど、それは、アルバムだからバラエティも求めたということでしょう。
彼らのコアな部分なのだろうな、という「DONT DISTURB」や、「ICE CAUTION」は、しっかり2分台でまとめあげ、シンプルに歯切れ良く、ロックンロールを貫きます。

音楽性としては、タイトなビートロック。
メロディよりも、瞬間的、刹那的なスピード感を大事にしているようで、展開の面白さにこだわる人や、メロディアスな歌モノが好きな人には物足りなさがあるのかもしれませんが、ここまでひとつのアプローチにこだわっているというのも格好良いものだ。
ビシっと決まったスタイリッシュさ。

Vo.AKITOさんの声質も、たまらない。
硬派なサウンドに、一見アンマッチな艶っぽいボーカルが、驚くほどにハマっているのです。
あまり難しいメロディラインを歌っていないこともあるのだろうけれど、しっかりと芯のある歌声を、スリリングな演奏に負けずに張り上げる。
なかなかの歌唱力ですな。

リーダーであり、メインコンポーザーであったBa.HISAYOSHIさんが脱退してしまったのが残念で仕方がない。
残ったメンバーで活動を続けますが、短命で終わってしまいました。
当時は、そこそこ露出もあったのですけれどねぇ。
Pt.やMARK MUFFINも格好良いのだけれど、NEEDをもう少し見てみたかった。

<過去のNEEDに関するレビュー>
BARK