ワンマンミサTOUR 消極的(仮)@池袋手刀(2013.3.30) | 安眠妨害水族館

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オバンギャと初心者に優しいヴィジュアル系雑食レビューブログ

Jin-Machineのワンマンツアー、第一弾に行って来ました。
原点に帰り、池袋手刀にて開催された2daysワンマンの初日ということで。
正式タイトルは、「しゅごい…しゅごいよぉ…地方妻/////」に決まっていたらしいのだけれど、チケットやオフィシャルサイト等での表記には間に合わなかった様子。
MC.featuring16閣下は、マジックで追記するように呼びかけていましたけどね。

全国ツアーということだけれど、セットリストは各地で違っていたようです。
特に、東京は2daysということもあり、どういう曲が来るのかはまったく読めなかった。
結果としては、WESTのワンマンと同様に、「じんましーんのテーマ2」からのスタート。
今回のツアーでは、あまりこのパターンは使っていなかったものの、安定の自己紹介ナンバーで、掴みとしては無難といったところでしょう。

しかし、WESTのときと違っていたのは、圧倒的なホーム感。
広い場所で、魅せることに重きを置いたライブも面白いけれど、一体感という意味では、やり慣れた狭いハコというのは、アーティスト側も、オーディエンス側も、勝手がわかっているとでも言おうか。
2曲目の「節電夏」では、元ネタである「純恋歌」のフレーズをアウトロで歌ってしまう余裕っぷり。
閣下のテンションで、ステージングが左右されてしまう傾向がある彼らですが、完全にこの日は良い方向に振れていました。

最初のサプライズは、フルアルバムのボーナストラックとして収録されていた「優しい背中」。
ギタ―――(゚∀゚)―――!!担当、マジョリカ・マジョルカ・マジカル☆ひもりさん曰く、"暴れ曲として作った"そうなのだけれど、閣下がシャ乱Q風のメロにしてしまったとのこと。
個人的には、激しい演奏に、歌謡曲メロが乗るので、UNLIMITSに影響を受けて作ったのかと思っていたけれど、偶然の産物だったのか。
確かに、V系シーンではノリにくいのかもしれません。
ロキノン系であれば、間違いなくモッシュ曲になるのだけれど、V系だと、定型的なフリが当てはまらないので、棒立ちで聴く楽曲の位置づけになってしまうのだよね。
好きな曲なので、これをきっかけに浮上してもらいたい。

さて、本日のお楽しみは、即興で楽曲を作ってしまおうという企画。
この日一番のインパクトは、間違いなくこのコーナーだったでしょう。
事前に、ファンから歌詞として使いたい文章の一説を募集して、くじ引き形式で構成を整えていくというもの。
キーとなるコードや、テンポも含めて、その場の会場の反応で決めてしまうという試みで、ひもりさんの作曲家としての才能の腕の見せ所でした。

最終的に出来上がったのが、「玉砕!SEXY BEAUTY」。
なんていうか、バンドがバンドなら、ファンもファン。
基本的に、ネタめいた歌詞ばかりが集まったせいで、完全に大喜利化していたのだけれど、演奏隊が、無駄にマジなオケを作ってしまったため、そのギャップがとても面白かったです。
サビに選ばれた「ホップ! ステップ! 玉砕!」というフレーズのキャッチーさと言ったら。
何かの機会に、音源化を希望(笑)

その他のサプライズは、「納税のテーマ」かねぇ。
初聴きでした。
ああいうフリだったのね、と。

手刀レベルのワンマンだと、ファンが全員、ノリが良いというか。
後半の「救声」や、アンコールでの「妹コントローラ」や「ティーライズ社歌」なんかでは、会場全体で逆ダイやヲタ芸の嵐。
こんなに圧巻な暴れ方は、最近は、コテコテバンドでも見かけないくらい。
まぁ、単純にコテコテバンドのワンマンに行ってないだけかもしれませんけれど。

本編ラストで披露された「さよならアキラメロン」も、やはりライブ感が違う。
この曲は、煽り方も含めて、ネタ要素は控え目で、本気でメッセージを伝えてくるのも好印象ですね。
ライブではしょぼくなってしまうアカペラパートについても、オーディエンスに歌わせたり、その後の煽り文句を原曲とは変えてテンションを高めることで、自然な流れになった。
これまでのライブでの経験が蓄積されて、いよいよ完成形に近づいたな、と思いました。
WESTの頃から考えれば、見違えるほどのまとまり具合。

2日目を想定していたからか、閣下のボーカルは、少し温存しようとしている傾向はあったかな。
高音や、声を張る部分で、歌い崩したり、台詞調で歌ったり。
正直、そこが売りなバンドではないので、楽しい空間ができていたというだけでも、ジンマシーン的には、勝ちなのでしょう。

ハコの作りや、立ち位置的に、閣下とひもりさんくらいしか見えなかったのが残念。
お立ち台に上ったときくらいは見えていましたけどね。
1度目のツアーファイナルとなる2日目では、"手刀を汚す!"と豪語していた彼ら。
さて、どうなることやら。

ちなみに、2度目の全国ツアーとなる「自虐的(仮)」のファイナルとなる新宿BLAZEは、チケットが大分余っているそうですよ。
即興で、新宿BLAZEに来て欲しい歌を作って披露してしまうくらいなので、気になる方は、チェックしてみては。
曲を知らなくても、楽しめるライブをやってくれるバンドであることは保証します。


セットリスト

1.じんましーんのテーマ2
2.節電夏
3.アルティメットジェラシー
4.hell metabolic death my life
5.優しい背中
6.うんち☆どっさり
7.大相撲ダイジェスト
8.違法コピーしたら殺す
9.ビジュアル戦隊バンド麺
10..RA・RA・RA 楽園イーグルス
11.納税のテーマ
12.back Letter
13.NEVER NEVER 納豆
-コーナー-
14.玉砕!SEXY BEAUTY
15.vanilla eyes
16.ベニーランドへ行こうよ
17.救声
18.さよならアキラメロン

en1.妹コントローラー
en2.ティーライズ社歌
en3.環境デストロイ